Beクリーンのこだわり
こんにちは、株式会社Beクリーンの専務、加藤です。
突然ですが、皆さんは病院に行ったとき、問診だけで「じゃあ手術しましょう」と言われたらどう思いますか? 怖いですし、もっと調べてくれよ!とか思いますよね。まずは血液検査やレントゲン、MRIなどで体の状態を正確に調べてから治療方針を決めるのが普通なのかな?と思います。
Beクリーンが取り組む「消臭・除菌」も、これと全く同じです。 「なんとなく臭いから、強い薬剤を撒いておきました」 そんな、勘と経験だけに頼った作業はプロの仕事ではありません。
消臭業者さんの中ではしっかり調べず「とりあえず解体してください」とか「床切りますね」「巾木剥がします」とか長年の勘と経験だけで工事内容を決めてしまう業者さんが多いです。先ほどの例え話なら「問診だけ」で「手術」状態ですよね。
僕たちは、北海道内でも稀有な「臭気調査・成分分析」の専門チームとして、複数の特殊測定器を駆使し、「ニオイの正体」を科学的に特定してから作業に入ります。 今日は、僕が現場でどのような「眼」を持って空気を診断しているのか、その裏側にある専門機材の一部をご紹介します。
1. 【総量規制】全体像を掴む「高性能VOCモニター」
まず、現場に入って最初に稼働させるのが、国内産業用ガス検知器トップメーカーの最新鋭「VOC(揮発性有機化合物)測定器」です。
空気中には、ホルムアルデヒドやトルエンなど、シックハウス症候群の原因にもなる化学物質が無数に漂っています。 この測定器は、一般的な安価なチェッカーとは異なり、熱線型半導体式センサを搭載しており、ppm(百万分の一)レベルの微量な化学物質濃度の変化をリアルタイムで追跡します。
- いつ、どこで数値が上がるか?
- 消臭作業後、数値は安全基準値まで下がったか?
これらをデジタルデータとして記録し、「空気がきれいになったこと」を客観的な数値で証明します。
■オモチャのセンサーとは違う「熱線型半導体式」の実力
僕が使用しているこの測定器には、一般的な安価なセンサー(MEMS式など)とは根本的に構造が異なる「熱線型半導体式センサ」が搭載されています。
- ppm(百万分の一)レベルの微量濃度を検知 家庭用のセンサーが「なんとなく空気が汚れている」と反応するレベルよりも、はるかに低い濃度の化学物質を正確に捉えます。
- 90種類以上の化学物質に対応した「読み替え機能」 単に「臭いがある」だけでなく、トルエンやキシレン、酢酸エチルなど、現場で発生しやすい約100種類近い特定の化学物質の特性に合わせて、数値を補正(読み替え)して測定することが可能です。これはプロ用機材にしかできない芸当です。
- 防爆構造の堅牢性 万が一、高濃度の可燃性ガスがあるような危険な現場でも使用できるよう、着火源にならない「本質安全防爆構造」で作られています。それだけ信頼性が担保された機械だということです。
■「安全基準」という客観的なゴール
この測定器は、厚生労働省が定める「化学物質のリスクアセスメント」において、スクリーニング(簡易測定)として使用することが認められているグレードのものです。
この測定器を使って以下のプロセスを徹底しています。
- 発生源の特定: 部屋のどこで数値が跳ね上がるかを探り、ニオイのホットスポットをピンポイントで見つけます。
- 作業効果の判定: 消臭作業を行い、数値が「安全基準」を下回ったことをリアルタイムで確認します。
- トレンド管理: 時間経過で数値がどう下がっていったかをグラフ化し、再発がないかを確認します。
2. 【成分特定】犯人を指名手配する「ガステック検知管」
VOC測定器が「全体の汚れ具合」を見るものだとしたら、「何の成分が臭っているのか?」をピンポイントで突き止めるのが、株式会社ガステックの「ガス検知管」です。
これはピンポイントで成分を分析できる道具です。 「アンモニア」「硫化水素」「メルカプタン」など、ニオイの原因物質に反応して色が変色するガラス管(検知管)を使用します。実際に警察や消防、権威ある検査機関などでも使われている間違いのない検査法です。
難点というか難しいところはニオイ成分の大まかな予測がついていなければ使う検知管の種類を選定できない。アンモニアを調べたいのにオゾンの検知管を使っても何も出ない。ということがあるので、臭気成分の化学式とか物質名を知らない人だとやや難しいかもしれません。
- 手動式ポンプ: その場の瞬間的な濃度を測定します。
- 電気式ポンプ: 一定時間、自動で空気を吸引し続けることで、極めて薄い濃度や、時間の経過による変動を捉える定点観測。
この二つを使い分けることで、「腐敗臭なのか?」「下水の臭気なのか?」「化学薬品の臭いなのか?」を成分レベルで分析します。ニオイの正体がわかれば、使うべき消臭剤や薬剤も最適化できると思っています。何でもかんでも同じ消臭剤や薬剤では効率も悪ければ消えないにおいもありますからね。
3. 【感覚の数値化】人の鼻に寄り添う「カルモア POLFA」
化学的な濃度が低くても、「人間にとって不快なニオイ」というものがあります。 そこで僕が採用しているのが、株式会社カルモアのニオイセンサー「POLFA(ポルファ)」です。
多くの測定器は「ガスの濃度」を測りますが、POLFAは「臭気指数(ものすごくざっくりいうなら、人間がどう感じるか?)」に近い数値を算出することに特化した、非常にユニークかつ高性能なセンサーです。 「成分分析では数値が出ないけれど、確かにお客さんは『臭い』と感じている」 こういった繊細な感覚のズレを埋め、人間の嗅覚とデジタルデータの橋渡しをするために、この機材は欠かせません。臭気測定器って何を使えばいいの?って人には僕のものすごくつまらない動画をお勧めします。
4. 【環境診断】熱を可視化する「サーモグラフィー&高性能放射温度計」
「ニオイの話なのに、なぜ温度計?」と思われるかもしれません。 実は、ニオイ物質の揮発(飛びやすさ)や、カビ・バクテリアの繁殖には「温度」と「湿度(水分)」が密接に関わっています。
僕は、ドイツの計測機器メーカー・テストー(Testo)社の「サーモグラフィーカメラ」と「プロ用赤外線放射温度計」を使用しています。
- サーモグラフィー: 壁の中の断熱不良や、水漏れによる「隠れた湿気(カビの温床)」を、温度差として色で可視化します。目に見えないニオイの発生源(巣)を見つけるなどいろいろな使い方が可能です。
- 高性能放射温度計: 1500℃まで測れるようなハイスペックなモデルをあえて使用し、壁面や床の表面温度を非接触かつピンポイントで測定。ニオイ物質が揮発しやすい環境かどうかを物理的に診断します。
- 温湿度計:業務用の高精度かつ特殊なもので水分活性(Aw)を計算するために使用します。
他にも
空気の流れを可視化できる気流測定のツールや、水分活性ではなく材料水分を測定できるツール。現場で簡易的にカビかそうではないかを調べるツール、ファイバースコープ、エアーサンプラーや培地などカビ検査のためのツール、トレースガス(ニオイの侵入経路調査)などなど、専門の診断ツールを駆使して現場の精密検査を行っています。
結論:調査なくして、解決なし。
僕たち消臭業者の仕事は、単に消臭剤を撒くことではありません。 これらの専門機器を現場の状況に合わせて組み合わせ、
- スクリーニング(全体調査)
- 成分分析(原因特定)
- 環境診断(発生メカニズムの解明)
この3つのプロセスを経て初めて、最適な施工プランを導き出します。 これが、Beクリーンが「高精度な消臭」を提供できる理由であり、他社には真似できない強みです。
お客さんからも
「ここまで詳細に調査分析してくれるとは思わなかった」と言ってもらえます
同業者(消臭業者)からも
「分析だけしてほしい」と依頼をされます
「原因不明のニオイに悩んでいる」 「作業後に、本当に安全になったのか数字で知りたい」
そんな時は、北海道の空気のエンジニア、Beクリーンにご相談ください。 最新の科学技術と、職人の知識を融合させ、空間の「深呼吸できる空気」を取り戻します。
最後に
自分で言うのもなんですが(汗)
北海道の消臭業者でBeクリーンほど分析や調査が出来る業者さんってほぼいないんです。
やはり同業者の情報ってたくさん入ってきます。僕は積極的に同業者の情報も集めていますからなおさら詳しいと思っています。どの会社はどの機械を所有しているとか社長は何の車に乗ってるとか(笑)
成分分析や臭気調査を専門に行う会社はありますが、どこも大きな会社であまり民間の小さな現場の調査って請け負ってくれないのも現状です。
稀に請け負ってくれても建築基準法の2~6項目以外は無理ってことも多いです。(ガスクロのカラムがないから測定できないとか)
2~6項目だけだと臭気成分分析には足りなさすぎます。
悪臭防止法の規制関連で臭気測定士が臭気測定を行う会社もありますが、そもそも臭気測定士って工場排気(悪臭防止法は工場などが対象の法律です)が専門なので、住宅の臭気問題に精通していないとか、化粧品会社、飲料会社、役所などで取得が必要で取得した臭気問題に取り組んだことがない判定士も多いのが現状。
ちなみに僕は臭気判定士は未だに受からないんですが(涙)
そんなわけで住宅やオフィス、大型店舗、マンションなど住宅のニオイなどに精通してなおかつ分析業務も得意な業者さんて本当に一握りです。
深刻な病気で手術をするのに、近所の診療所とかの問診や簡単な血液検査だけで「よし!切ってください」って人いませんよね。うちの親父だって母さんだって大きな病院で「まだ調べるの?」ってしつこいくらい検査してもらってやっと手術でした。
においやカビの問題も同じだと僕は思いますよ。きっとそうだと思います。あなたが頼んだ消臭業者さんはどこまでしっかり調べてくれましたか?

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