ノロウイルス|新型コロナウイルス|各種除菌消毒

未だ記憶に新しい新型コロナウイルス、毎年流行するインフルエンザやノロウイルス、その他様々なウイルス性の感染症は、場合によっては事業所の営業停止や学校などでは学級閉鎖、様々な心配事が付いて回ります。

みなさんそれぞれ手洗いやうがい、マスクを着用する、手指の消毒を行うなど気を付けているとは思いますが、気を付けていても感染してしまうのが怖い所です。

ご自身の身の回りで感染症が広がりすぎて収拾がつかなくなってきた、ノロウイルスなどで保健所から業者による消毒を行うように指導された。などの場合はBeクリーンでも消毒作業が可能です。

Beクリーンの除菌消毒の特徴は、効果的な薬剤による清拭だけではヒューマンエラーなどによる除菌もれが起こる可能性がゼロではないと考え、オゾンガスを併用し限りなく除菌消毒漏れを減らすようにした、ハイブリッド式除菌である点です。

こちらの記事にも書いてありますが

消毒方法や薬剤の種類、各種施工方法などについて幅広く学んでいるため安心感が違います。

保育園や飲食店、全国チェーンの衣料品店、病院、様々な場所から除菌依頼があり施工した実績がございます。

ウイルスとは

まず、ウイルスとは非常に小さな病原体で、細菌よりもさらに小さく、光学顕微鏡では見ることができません。ウイルスは、他の生物の細胞に侵入し、その細胞の仕組みを利用して自己を複製することで増殖します。ウイルスは、感染した生物に様々な病気を引き起こす可能性があります。

新型コロナウイルス(COVID-19を引き起こすウイルス)

  • 概要: コロナウイルス科のウイルスで、2019年末に中国で最初に確認され、世界的にパンデミックを引き起こしました。主に呼吸器系の感染症を引き起こしますが、全身の様々な臓器に影響を与える可能性があります。
  • 感染経路: 主に飛沫感染と接触感染です。感染者が咳やくしゃみをした際に飛び散る飛沫に含まれるウイルスを吸い込んだり、ウイルスが付着した物に触れた手で口や鼻、目を触ることで感染します。エアロゾル感染のリスクも指摘されています。
  • 主な症状: 発熱、咳、倦怠感、味覚・嗅覚異常、鼻水、喉の痛み、筋肉痛、頭痛、下痢など。症状は個人差が大きく、無症状の感染者もいます。重症化すると肺炎、呼吸困難などを引き起こし、命に関わることもあります。

ノロウイルス

  • 概要: 小型球形ウイルス科のウイルスで、感染性胃腸炎の主な原因ウイルスの一つです。特に冬季に流行しやすく、集団感染を引き起こしやすいのが特徴です。
  • 感染経路: 経口感染が主な経路です。
    • 食品からの感染: ノロウイルスに汚染された食品(特にカキなどの二枚貝)を生や加熱不十分で食べた場合。
    • 人からの感染: 感染者の嘔吐物や便に含まれるウイルスが、手指などを介して口に入った場合。
    • 飛沫感染・接触感染: 感染者の嘔吐物や便の処理が不適切な場合、空気中に漂うウイルスや、汚染された物に触れることで感染することがあります。
  • 主な症状: 吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱など。症状は比較的急に現れ、数日程度で回復することが多いですが、乳幼児や高齢者、基礎疾患のある方は重症化するリスクがあります。

アデノウイルス

  • 概要: アデノウイルス科のウイルスで、様々な種類の感染症を引き起こします。呼吸器感染症、咽頭結膜熱(プール熱)、流行性角結膜炎、胃腸炎など、様々な症状を引き起こす可能性があります。
  • 感染経路: 主に飛沫感染、接触感染、糞口感染です。
    • 飛沫感染: 感染者の咳やくしゃみなどによる飛沫を吸い込むこと。
    • 接触感染: 感染者の鼻水や咳、目やになどが付着した物に触れ、その手で口や鼻、目を触ること。
    • 糞口感染: 感染者の便に排泄されたウイルスが、手指などを介して口に入ること。
  • 主な症状: 感染する部位やウイルスの種類によって症状は異なります。
    • 呼吸器感染症: 発熱、咳、鼻水、喉の痛みなど、風邪のような症状。
    • 咽頭結膜熱(プール熱): 発熱、喉の痛み、目の充血、目やになど。
    • 流行性角結膜炎: 目の充血、目やに、目の痛み、涙目など。
    • 胃腸炎: 下痢、嘔吐、腹痛など。

インフルエンザウイルス

  • 概要: オルトミクソウイルス科のウイルスで、インフルエンザ(季節性インフルエンザ)を引き起こします。毎年冬に流行し、感染力が強いのが特徴です。A型、B型、C型、D型などがありますが、ヒトに流行するのは主にA型とB型です。
  • 感染経路: 主に飛沫感染です。感染者の咳やくしゃみなどによる飛沫を吸い込むことによって感染します。接触感染も起こりえます。
  • 主な症状: 発熱(38℃以上の高熱)、咳、喉の痛み、鼻水、鼻づまり、頭痛、関節痛、筋肉痛、倦怠感など。普通の風邪よりも症状が重く、急激に発症するのが特徴です。小児や高齢者、基礎疾患のある方は重症化するリスクがあります。

溶連菌

  • 正式名称: A群溶血性レンサ球菌 (Group A Streptococcus, GAS)
  • 特徴: グラム陽性球菌に分類される細菌で、連鎖状につながって増殖する性質を持ちます。
  • 溶血性: 血液寒天培地で培養すると、周囲の赤血球を溶かす(溶血)性質があります。A群溶血性レンサ球菌は、β溶血という種類の溶血を起こします。
  • どこにいる?: ヒトの喉や皮膚、鼻腔などに常在していることもあります。また、咳やくしゃみ、接触などを介して人から人へ感染します。

溶連菌感染症は、感染部位や症状によって様々な種類に分けられます。(一部だけ記載します)

咽頭炎・扁桃炎 (溶連菌性咽頭炎)

  • 最も一般的な溶連菌感染症で、いわゆる「溶連菌感染症」として知られているものの多くがこれにあたります。
  • 症状:
    • 急な発熱 (38℃以上の高熱が出ることが多い)
    • 喉の痛み (特に飲み込む時に強い痛みを感じる)
    • 扁桃腺の腫れと化膿 (白い膿のようなものが付着することがある)
    • 首のリンパ節の腫れ
    • イチゴ舌 (舌がイチゴのように赤くなる)
    • 発疹 (首や胸に小さな赤い発疹が出ることがある – 後述の猩紅熱の発疹とは異なる)
    • 頭痛、腹痛、吐き気、嘔吐 (特に小児に多い)
    • 咳、鼻水はあまりない (風邪との違いを見分けるポイントの一つ)
  • 罹患年齢: 学童期の小児に多いですが、大人も感染します。

猩紅熱(しょうこうねつ)

  • 溶連菌が産生する毒素によって引き起こされる病気で、咽頭炎に特有の発疹が加わったものです。
  • 症状:
    • 咽頭炎の症状 (発熱、喉の痛みなど) に加えて、
    • 全身性の発疹: 細かい赤い発疹が首、胸、わきの下、股などから全身に広がる。最初は点状の発疹で、次第に癒合して皮膚が赤くなる。
    • 砂様皮疹: 発疹はザラザラとした触り心地 (砂をまいたような感じ) がする。
    • 顔面紅潮と口囲蒼白: 顔が赤くなるが、口の周りは白く抜けて見える特徴的な状態。
    • イチゴ舌 (より顕著になることが多い)
    • 発疹は数日~1週間程度で消え始め、その後、皮膚がポロポロと剥がれ落ちる (落屑)。
  • 猩紅熱は、かつては重篤な合併症を引き起こす怖い病気でしたが、現在は抗生物質による治療で比較的容易に治癒します。 ただし、早期診断と適切な治療が重要です。
スクロールできます
ウイルス細菌
大きさ非常に小さい (細菌の1/10~1/100程度)ウイルスより大きい
構造* 遺伝物質 (DNAまたはRNA)* 細胞構造を持つ (細胞壁、細胞膜、細胞質、DNA、リボソームなど)
* タンパク質の殻 (カプシド)* 独自の代謝機能を持つ
* エンベロープを持つものと持たないものがある* 鞭毛や線毛を持つものもある
自己増殖できない (生きた細胞に寄生して、その細胞の仕組みを利用して増殖)できる (分裂によって自己増殖)
生物かどうか生物と非生物の中間的な存在と考えられている (自己増殖能力がないため、生物とは見なされないことが多い)生物
抗生物質の効果無効有効 (ただし、抗生物質が効かない細菌 (薬剤耐性菌) も存在する)
抗ウイルス薬一部のウイルスに対して有効な薬がある無効
ワクチンの効果予防接種によって感染を予防できるウイルスが多い一部の細菌に対してワクチンがある (例: 肺炎球菌、インフルエンザ菌b型 (Hib))
主な病気* インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、ノロウイルス感染症、アデノウイルス感染症、麻疹、風疹、水痘、エイズなど* 溶連菌感染症、肺炎、結核、食中毒 (サルモネラ菌、O-157など)、破傷風、細菌性髄膜炎など
顕微鏡での観察特殊な電子顕微鏡が必要 (光学顕微鏡では観察できない)光学顕微鏡で観察可能 (細菌の種類によっては染色が必要)

大きさ

  • ウイルス: 非常に小さく、その大きさは細菌の10分の1から100分の1程度です。例えるなら、細菌が都市だとすると、ウイルスは家くらいの大きさです。通常の光学顕微鏡では見ることができず、観察には電子顕微鏡という特殊な顕微鏡が必要です。
  • 細菌: ウイルスより大きく、光学顕微鏡で観察することができます。ただし、細菌の種類によっては染色という処理をして見やすくする必要があります。

構造

  • ウイルス: 非常にシンプルな構造をしています。
    • 遺伝物質: 中心には遺伝情報を持つDNAまたはRNAのいずれか (両方を持つウイルスは存在しない) が入っています。
    • カプシド: 遺伝物質は、タンパク質でできた殻 (カプシド) に覆われています。このカプシドは、遺伝物質を保護するとともに、ウイルスが細胞に感染する際に重要な役割を果たします。
    • エンベロープ: 一部のウイルスは、カプシドの外側にエンベロープという膜状の構造を持っています。エンベロープは、感染した細胞の膜由来の成分でできており、ウイルスの感染力を高める働きがあります。エンベロープを持つウイルスは、アルコール消毒や石鹸によって比較的容易に感染力を失います。

細菌: ウイルスに比べてずっと複雑な構造を持っています。

  • 細胞構造: 細菌は、細胞壁、細胞膜、細胞質といった細胞としての基本的な構造を備えています。
  • DNA: 細胞質の中にDNA (遺伝情報) を持ちますが、核膜に囲まれた核は持っていません (原核生物)。
  • リボソーム: タンパク質を合成するリボソームを持っています。
  • 独自の代謝機能: 細菌は、リボソームなどの細胞小器官を使って、自ら栄養を取り込み、エネルギーを作り出すなど、独自の代謝機能を持っています。
  • 鞭毛や線毛: 運動のために鞭毛を持つものや、他の細胞に付着するための線毛を持つものもいます。

自己増殖

  • ウイルス: ウイルスは、自分自身だけで増殖することができません。他の生物の生きた細胞に侵入 (寄生) し、その細胞の仕組み (リボソームなど) を利用して、自分のコピーを大量に作り出すことで増殖します。ウイルスは、細胞に寄生しなければ、ただの物質と変わりません。
  • 細菌: 細菌は、分裂 (主に二分裂) によって、自分自身で増殖することができます。栄養と適切な環境があれば、細菌はどんどん増えていきます。

生物かどうか

  • ウイルス: ウイルスは、生物と非生物の中間的な存在と考えられています。自己増殖能力がないため、生物としての明確な定義には当てはまらないと考える専門家もいます。しかし、遺伝情報を持っており、進化もするため、生物的な側面も持ち合わせています。
  • 細菌: 細菌は、自己増殖能力を持ち、代謝も行うため、明確に生物として分類されます。

抗生物質の効果

  • ウイルス: 抗生物質は、細菌の増殖を抑える薬であり、ウイルスの構造や増殖の仕組みとは全く異なるため、ウイルスには効果がありません。インフルエンザなどのウイルス感染症に抗生物質が処方されることがありますが、これはウイルス自体に効果があるのではなく、細菌による二次感染 (合併症) を予防するために使われる場合があります。
  • 細菌: 抗生物質は、細菌の細胞壁合成を阻害したり、タンパク質合成を阻害したりするなど、細菌の生命活動に必要な機能を妨げることで、細菌の増殖を抑えたり、死滅させたりします。細菌感染症の治療には、抗生物質が有効です。ただし、近年、抗生物質が効かない薬剤耐性菌 (耐性菌) が増加しており、問題となっています。

抗ウイルス薬

  • ウイルス: 一部のウイルス感染症に対しては、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬が開発されています。例えば、インフルエンザウイルスに対する抗インフルエンザ薬、新型コロナウイルス (SARS-CoV-2) に対する抗ウイルス薬などがあります。ただし、抗ウイルス薬は、全てのウイルス感染症に有効なわけではなく、効果があるウイルスや病気の種類は限られています。
  • 細菌: 抗ウイルス薬は、ウイルスの増殖を抑える薬であり、細菌には効果がありません。

ワクチンの効果

  • ウイルス: ワクチンは、ウイルス感染症の予防に非常に有効な手段です。ワクチン接種によって、体内にウイルスに対する免疫 (抗体) を作らせることで、実際にウイルスに感染した場合でも、発症を予防したり、症状を軽くしたりすることができます。麻疹 (はしか)、風疹、水痘 (水ぼうそう)、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症など、多くのウイルス感染症に対してワクチンが開発されています。
  • 細菌: 細菌感染症に対しても、一部の病気に対してはワクチンが開発されています。例えば、肺炎球菌感染症、インフルエンザ菌b型 (Hib) 感染症などに対するワクチンがあります。しかし、ウイルス感染症に比べると、細菌感染症に対するワクチンは種類が限られています。

主な病気

  • ウイルス感染症の例:
    • インフルエンザ
    • 新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)
    • ノロウイルス感染症
    • アデノウイルス感染症
    • 麻疹 (はしか)
    • 風疹
    • 水痘 (水ぼうそう)
    • エイズ (HIV感染症)
    • ヘルペス
    • ポリオ
    • デング熱
    • エボラ出血熱
  • 細菌感染症の例:
    • 溶連菌感染症 (咽頭炎、猩紅熱、伝染性膿痂疹など)
    • 肺炎 (細菌性肺炎)
    • 結核
    • 食中毒 (サルモネラ菌、腸管出血性大腸菌O-157など)
    • 破傷風
    • 細菌性髄膜炎
    • 淋菌感染症
    • クラミジア感染症
    • 炭疽症

顕微鏡での観察

  • ウイルス: 非常に小さいため、通常の光学顕微鏡では観察できません。ウイルスの観察には、電子線を照射して画像を拡大する電子顕微鏡が必要です。
  • 細菌: 細菌は、光学顕微鏡で観察することができます。学校の理科の授業などで使用する顕微鏡でも、細菌の形や動きを観察することが可能です

当たり前と言えば当たり前ですが、何よりも手洗いうがいが基本だとは思います。

ちょっとまとめます。

1.手洗い・手指消毒

  • 重要性: ウイルス、細菌を問わず、最も基本的かつ重要な感染症予防策です。特に、接触感染 を防ぐ上で非常に効果的です。
  • 方法:
    • 石けんと流水による手洗い: 30秒程度 かけて、指の間、爪の間、手首まで丁寧に洗いましょう。外出後、食事前、調理前後、トイレ後、咳やくしゃみをした後、汚れたものに触れた後など、こまめに行うことが大切です。
    • アルコール手指消毒: 石けんと流水での手洗いが難しい場合(外出先など)は、アルコール濃度 70%以上 の手指消毒用アルコールを使用しましょう。手指全体に 충분な量をとり、乾燥するまで擦り込みます。
  • ポイント:
    • 洗い残しがないように: 指先、指の間、親指の周り、手首など、洗い残しが多い部分を意識して丁寧に洗いましょう。
    • 乾燥: 手洗い後は、清潔なタオルやペーパータオルで十分に拭き取りましょう。濡れたままにしておくと、再び菌が付着しやすくなります。
    • 手指消毒薬の種類: アルコールの他に、次亜塩素酸ナトリウム、界面活性剤などを主成分とする手指消毒薬もあります。用途や場所に合わせて適切なものを選びましょう。

2. コンタクトポイントの消毒

  • 重要性: ウイルスや細菌は、ドアノブ、スイッチ、手すり、テーブル、携帯電話、リモコンなど、様々な個所に付着し、接触感染の原因となります。これらのコンタクトポイントを定期的に消毒することで、感染リスクを低減できます。
  • 方法:
    • アルコール消毒: アルコール濃度 70%以上 の消毒用アルコールを、清潔な布やペーパータオルに染み込ませて拭きます。アルコールは速乾性があり、広範囲に使いやすいのが特徴です。
    • 次亜塩素酸ナトリウム消毒: 家庭用塩素系漂白剤を薄めて(製品の指示に従う)、清潔な布やペーパータオルに染み込ませて拭きます。次亜塩素酸ナトリウムは、ノロウイルスなどの一部のウイルスや、細菌に対してアルコールよりも効果が高い場合があります。ただし、金属腐食性や脱色性があるため、使用場所や材質に注意が必要です。使用時は換気を十分に行い、ゴム手袋などを着用しましょう。
    • 界面活性剤消毒: 家庭用洗剤の一部に含まれる界面活性剤(0.05%以上の濃度 が推奨されています)も、新型コロナウイルスなどの一部のウイルスの除去に有効であることが確認されています。洗剤を薄めた液で拭き、その後、水拭きで仕上げます。
  • ポイント:
    • 拭き取り: 消毒液で濡らすだけではなく、しっかりと拭き取ることで、汚れとともにウイルスや細菌を除去できます。
    • 二度拭き: 次亜塩素酸ナトリウムや界面活性剤を使用した場合、成分が残らないように、水拭きで仕上げることを推奨します。アルコール消毒の場合は、基本的に二度拭きは不要です。
    • 材質への注意: アルコールや次亜塩素酸ナトリウムは、材質によっては変色や劣化を引き起こす可能性があります。目立たない場所で試してから使用するか、材質に適した消毒剤を選びましょう。
    • 頻度: 家族間で感染者がいる場合や、多くの人が触る場所(ドアノブ、スイッチなど)は、1日数回程度 の消毒が望ましいです。

3.換気

  • 重要性: 特に、飛沫感染エアロゾル感染 を防ぐ上で重要です。室内の空気を入れ替えることで、ウイルスや細菌の滞留を下げることができます。
  • 方法:
    • 窓開け換気: 窓を 2箇所 以上開け、空気の通り道を作りましょう。1時間に1回程度、数分間 の換気が目安です。
    • 機械換気: 換気扇や換気システム を活用することも有効です。24時間換気システムが設置されている場合は、常時運転させましょう。
  • ポイント:
    • 空気の流れ: 窓を開ける際は、対角線上の窓を開けるなど、空気の流れを意識すると効率よく換気ができます。
    • 寒い時期: 寒い時期でも、暖房器具を使用しながら、短い時間でも換気を行いましょう。
    • 換気扇と窓開けの併用: 換気扇を回しながら窓を開けると、より効果的に換気ができます。

4. 食品衛生 (ノロウイルス対策)

  • 重要性: ノロウイルスは、汚染された食品を介して感染することがあります(経口感染)。特に、カキなどの二枚貝はノロウイルスを蓄積しやすいことで知られています。食品の適切な処理は、ノロウイルス感染症予防に不可欠です。
  • 方法:
    • 食品の加熱: 特に二枚貝は、中心部まで十分に加熱しましょう。85℃~90℃で90秒以上 の加熱が推奨されています。
    • 調理器具の消毒: 調理に使用した器具(まな板、包丁、食器など)は、使用後すぐに洗剤でよくすすぎ洗い 、さらに熱湯消毒や塩素系消毒剤での消毒を行うとより効果的です。
    • 食品保管: 生鲜食品と加熱調理済み食品は、別にして保管しましょう。
    • 調理前の手洗い: 調理を始める前、特に生肉や魚介類を扱う前は、念入りに手洗いをしましょう。
  • ポイント:
    • 生食を避ける: 特に、免疫力が低下している人や高齢者は、二枚貝の生食を避けることが望ましいです。
    • 加熱の目安: 食品の中心部まで十分に加熱することが重要です。目視だけではなく、調理用温度計などで確認すると確実です。

5.リネンの洗濯・消毒

  • 重要性: 感染者の使用したリネン類(衣類、タオル、シーツなど)には、ウイルスや細菌が付着している可能性があります。これらを適切に洗濯・消毒することで、接触感染のリスクを減らすことができます。
  • 方法:
    • 家庭用洗濯: 通常の洗濯用洗剤を使用し、十分な量の水 で洗いましょう。ウイルスや細菌を洗い流すため、すすぎは2回以上 行うことを推奨します。
    • 熱水洗濯: 可能な場合は、60℃以上 の熱水で 10分以上 洗濯すると、より消毒効果が高まります。ただし、衣類の素材によっては高温洗濯ができない場合があるので、洗濯表示を確認しましょう。
    • 乾燥: 洗濯後は、天日干し または 乾燥機 で十分に乾燥させましょう。乾燥も消毒効果を高めます。
    • 塩素系漂白剤: 色落ちしても差し支えないリネン類であれば、塩素系漂白剤を洗濯時に使用すると、より強力な消毒効果が期待できます(製品の指示に従う)。
    • リネン取り扱い時の注意: 洗濯前の汚れたリネン類を扱う際は、使い捨て手袋を着用し、直接触れないようにしましょう。洗濯物を入れた洗濯かごや洗濯機の周りも、必要に応じて消毒しましょう。

6.その他

  • 咳エチケットの徹底: 咳やくしゃみをする際は、ティッシュや腕で口鼻を覆い、周りの人に飛沫をかけないようにしましょう。使用済みのティッシュはすぐにゴミ箱に捨て、手洗いをしましょう。
  • 免疫力を高める: バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動、ストレス軽減などを心がけ、免疫力を高めることも感染症予防につながります。

AHP(加速化過酸化水素)を使用した除菌に関して

AHPの主な効果

AHPは、その除菌メカニズムから、幅広い微生物に対して効果を発揮します。特に、以下の感染症の原因微生物に対して有効性が確認されています。

  • ウイルス:
    • 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2): AHP製剤は、新型コロナウイルスの不活化に有効であることが多くの研究で示されています。短時間(30秒~1分程度) の接触で、99.9%以上のウイルスを不活化できる製品も報告されています。
    • ノロウイルス: ノロウイルスは、アルコール消毒が効きにくいウイルスとして知られていますが、AHP製剤はノロウイルスの不活化にも有効です。適切な濃度と接触時間 であれば、十分に除菌効果が期待できます。
    • アデノウイルス: アデノウイルスも、エンベロープを持たないウイルスですが、AHP製剤はアデノウイルスの不活化にも有効です。
    • インフルエンザウイルス: インフルエンザウイルスはエンベロープを持つウイルスであり、AHP製剤はインフルエンザウイルスの不活化に高い効果を発揮します。
    • その他、ロタウイルス、RSウイルス、単純ヘルペスウイルスなど、様々なウイルスに対して有効性が確認されています。
  • 細菌:
    • 溶連菌(A群溶血性レンサ球菌): AHP製剤は、溶連菌を含むグラム陽性菌、グラム陰性菌に対して幅広い抗菌スペクトルを持ちます。溶連菌感染症の原因菌であるA群溶血性レンサ球菌に対しても、短時間で殺菌効果 を発揮します。
    • その他、黄色ブドウ球菌、大腸菌、緑膿菌、肺炎桿菌、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)など、様々な細菌に対して抗菌効果が確認されています。
  • 真菌(カビ、酵母など):
    • AHP製剤は、カンジダ、アスペルギルス、白癬菌など、真菌に対しても抗真菌効果を示します。
  • 芽胞菌:
    • AHP製剤の中には、芽胞菌(クロストリジウム・ディフィシル、セレウス菌など) に対する効果を謳っている製品もあります。芽胞菌は、一般的な消毒剤に対する抵抗性が高いことで知られていますが、AHPの一部の製品は、芽胞菌の不活化にも有効であるとされています。ただし、芽胞菌に対する効果を期待する場合は、製品の表示をよく確認する必要があります。

冒頭にも書きましたが、なにより一番大切なのは日々の衛生管理であることは間違いありませんが、どんなに気を付けていても感染してしまうのが感染症です。

どうしようも無くなった場合はBeクリーンでも施設内消毒など可能ですのでご相談ください。

お問い合わせの際は可能であれば、消毒個所の写真や図面や動画。何の感染症対策なのか?作業場所はどこなのか
(道内、道外、道内でも旭川から遠いとか)、作業時間帯は夜間なのか?などなど詳しくお伝え頂ければ具体的な金額をメールなどでもお伝え可能です。

施工後には報告書を作成しお渡しいたします。原則作業翌日の午前中までには提出しますが、作業箇所が遠方などで報告書の作成が少し遅れる場合も御座います。その際はご相談いたします。

ご希望であればルミテスターによるふき取り検査も可能ですし、時間はかかりますが特定の菌を採取培養して検査する検査も可能です。