漏れた灯油は乾かしてしまえば安心なのか?

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「灯油漏れ」と聞くと「北海道だけでしょ?」「雪国だけでしょ?」なんて言われがちなんですが、実は北海道に限らず九州でも東京でも日本全国各地で実際に起こっています。

大規模な給湯設備から重油が漏れていた、エアコン暖房では寒く感じるのでポータブルストーブを購入し、給油中に灯油が漏れていた。保管していたポリタンクが破損していて漏れていた。

などなど。

似たような記事は「コチラ」にも書いてあるんですが。

これに関しては「安心とは言い切れない」というのが、僕の見解です。

灯油や重油は揮発性が比較的高いですが、完全に蒸発するわけではありません。特に以下の成分が残りやすいです。

  • 高沸点成分:灯油や重油は様々な炭化水素の混合物です。軽くて揮発しやすい成分(ガソリンに似た成分)は早く蒸発しますが、重くて沸点が高い成分は蒸発しにくいため、こぼした場所に残留します。
  • 多孔質への浸透:コンクリートやアスファルト、木材などの多孔質の素材にこぼした場合、油が内部に深く染み込みます。表面が乾いても、内部に染み込んだ油はなかなか蒸発せず、長期間にわたって残留し続けます。
  • 臭いの原因:油の成分は、その分子自体が臭いの原因となります。たとえ微量であっても、残った成分が周囲に蒸気を放出し続けるため、臭いがぶり返したり、時間が経ってから再び感じられることがあります。

やっかいなのが「乾いて臭いは消えたけど成分は残っていることがある」という点です。

住宅のリフォームや新築、工事中のトラブルや施工不良により引渡し前に灯油が漏れてしまい住宅内がとても灯油臭くなる。こういう事例が多いです。

ここでトラブルになりやすいのが

「灯油消臭の見積もりを取ったが高額すぎて依頼できない」「保険適用外なので費用が払えないから安く済ませたい」などの理由で、自分たちで解体したり乾かしたりイナグサーを使ってしまったり。

これでも繰り返して乾燥させればある程度臭いが低減した感じがするのが、また怖い所です。

臭いが落ち着いたので解体個所を元通りに復旧して終了。

しかし、施主さんや次の入居者さんなりが「本当にこれで大丈夫なのか?有害な成分は残っていないのか?数値で示してくれ」みたいに心配になり検査業者への検査を求めてきたりします

Beクリーンのような調査が出来る会社が調査します。
結果「ニオイはゼロじゃないですし、有害成分が検出されていますね」という検査結果が出てしまう。

「どうしてくれるの?もう引っ越しの手配しちゃったけど、これじゃ住めないじゃないか」「引っ越してきてから子供が体調不良なんだけど」「頭が痛いんだけど」などなどトラブルがさらに大きくなっていきます。

こうなってくると大変です。

こればかりは其々の考え方なので強制は出来ませんが、お金をケチるより信頼を取り戻す方向で動く方がいいのではないかと思います。

新築であれば、そもそもの建築会社さんが取るべき利益は絶対にあるはずなので、今回ばかりは利益をあきらめる。だって信用を無くす方が会社にとって大打撃じゃないですか。Googleなんかの口コミでボロクソ書かれたら困りますし。

工事不良が原因であれば工事を行った業者さんに相談して、保険申請してもらうとか、保険が使えないなら折半で支払うとか協議をする。きっと何かしら解決策ってあると思います。

多少費用が掛かったとしても、一度でもいいのでプロの消臭業者を読んで、解決方法への道筋などを相談して話を聞く。それぞれ専門ってあります。建築のプロだとしても臭いのプロではありません。臭いのことは臭いのプロに依頼が間違いありません。

ただ消臭をするだけではなく、その後の検査なども含めて総合的に調査してくれる業者を探す。臭いが消えても成分が消えていないという事は比較的多く起こる事例です。念には念を入れるのが後のトラブル防止、お客さんの信頼を回復する最善だと思います。

これに尽きると思います。

万が一お客さんが「お宅の対応が悪かったせいで健康被害が出ちゃって、病院で診断書までもらって」なんてなると、簡単に損害賠償の額が数千万~億になるケースもあるそうです。

消臭などのお金とどちらが高額でしょうか?

インターネットで調べると灯油のにおいに関しても様々な情報が出てきます。それが全てではありませんし、正解でもありません。

Beクリーンも灯油の消臭に関してはリーディングカンパニーと消臭業界では言われていますが、検索順位は低いです(涙)そんなもんです。。。。

「高上さんがめちゃくちゃ上手な塗装屋さんなのに、なんであいつの所が検索上位なの?職人なんていなくて全部外注じゃん、、、、」「○○組の家が素晴らしいのに、○○工務店がネットでは上位。だって○○工務店の家なんて床養生のテープ剥がしただけで床まで剥がれたぜ、、、、」「○○工務店の家なんて棚拭いただけで、棚外れて落ちてきたぜ、、、、」とか。。。。。ネットの順位は技術と知識の順位ではありませんから。

灯油に関しては臭いだけではなく成分の分析も必須ではないかと思います。

臭気測定器の数値はあくまでも臭いの強弱だけの数値ですから、成分の数値とは異なります。

6段階臭気強度表示法というのもニオイの強弱です。

これ以外の成分の数値的なものも調べてくれる業者、ニオイの強弱以外の成分まで消してくれる業者を探し出すのがオススメです。

僕も沢山の現場に携わって経験していますけど「ニオイはほぼ無いのに成分は出るのか。。。」って驚くことがありますから。

灯油って「乾けばOKだろ」。そんな単純ものではないと思いますよ。

※この記事は2025年8月に公開しましたが、冬本番を迎え「灯油をこぼしてしまった」というご相談が急増しているため、最新の現場事例を交えて加筆しました。

検索でこの記事にたどり着いた方は、おそらく今、「こぼした灯油が乾くのを待っている」あるいは「換気をして様子を見ている」状態ではないでしょうか? そして、心のどこかで「ガソリンや水みたいに、放っておけば気化して消えるはず」と期待されているかもしれません。

Beクリーンの加藤です。 特殊清掃・脱臭の現場を数多く見てきたプロとして、最初に結論をお伝えします。

その灯油、待っていても乾きません。 むしろ、「乾くのを待つ時間」が、建物の被害を深刻化させています。

なぜ灯油は「気化」してくれないのか?

ガソリンは揮発性が高いため、こぼしてもすぐに空中に逃げていきます(気化します)。しかし、灯油は暖房器具などで「安全に燃焼を持続させる」ために、あえて気化しにくい(揮発しにくい)性質を持っています。

そのため、フローリングやコンクリートにこぼれた灯油は、表面が乾いたように見えても、油分そのものはその場に留まり続けます。

「見えない場所」で進行する3つのリスク

「数日経って表面は乾いたけど、なんとなく臭い」 この状態が一番危険です。灯油は消えたのではなく、建材の奥深くに移動しただけだからです。

  1. コンクリートへの浸透(もっとも厄介!) 灯油は浸透力が非常に強い液体です。基礎のコンクリートにこぼすと、スポンジのようにぐんぐん吸い込みます。こうなると表面を洗剤で洗っても全く意味がありません。内部に溜まった油が、数年にわたって悪臭を放ち続けます。
  2. 春になるとやってくる「臭いの再来」 冬場は気温が低いため、臭いの拡散が抑えられています。しかし、春になり気温が上昇すると、建材の中に隠れていた灯油成分が一気に揮発し始め、家中に猛烈な油臭さが充満します。「冬にこぼした灯油の臭いが、夏になって耐えられなくなった」というご相談は、実は非常に多いのです。
  3. 健康被害のリスク 灯油の揮発成分を長期間吸い続けることは、頭痛や吐き気などの体調不良に直結します。

「乾く」のを待たず、今すぐご相談を

こぼした直後であれば、大掛かりな解体をせずに、特殊洗浄と吸い出し、オゾン脱臭だけで復旧できる可能性があります。

一番高くつくのは、「気化するのを待って、手遅れになること」です。 「灯油をこぼしてしまった」と思ったら、乾くのを待たず、まずはBeクリーンへご相談ください。現状を伺い、ご自身で対処できるレベルか、プロが入るべきかをアドバイスさせていただきます。

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