誰でも先生にはなれない

「誰でもドラムの先生になるな」みたいなtweetを見ました。

確かに「ドラムは上手だけど教えるのは苦手」って人もいますし、人気だけど上手いわけではない。ってひともいますし。tweetの主が何を思って書いたのかは詳しく読んでないから知りませんけど、印象的でした。

お掃除関係もそうですよね。「誰に習うか?」って繰り返しtweetされている方もいますし、本当にその通りだと思います。

でも誰でも最初は教えるの上手じゃないし、学校の先生みたいに教員免許がある世界でもないので「何をもって先生としてふさわしい」って認められるのか?というのは良く分かりませんが。。

「先生」って呼ばれることも増えましたが、僕も「お掃除や消臭の先生の免状」を持っているわけではない。なので僕が教えてもいいのか?ってのは疑問ですよね。

僕の消臭の基礎知識や応用知識の8割以上は一般社団法人日本除菌脱臭サービス協会のセミナーで学んだ内容がベースになっています。他にもOCTの講習とか、いつまでも受からない臭気判定士の受験勉強、僕が消臭の師匠と仰いでいる兄貴からの知識、消臭の神様と思っている大先生からの教え。ですかね?

消臭の世界に限って言うと、先生と言われる人でも得意分野ってそれぞれなんですよね。

分子とか化学式、分析には強いけど実際の現場での脱臭経験はほぼ無い。

現場経験は豊富だけど、技術が理論に裏付けられていない(現場の経験とか勘みたいな)

総合的な知識はあるけどそもそも現場で実際に施工した件数が圧倒的に少ない

商売的には上手くいっているがそもそも施工方法に再現性が無い

とか。

なので僕も全知全能の先生ではないんですよね。

僕は資機材や薬剤の幅広い知識、豊富な現場経験、若干の化学的な知識。ってのはあるけど化学知識の専門性は低いですし(そもそも大学も超文系だし)、商売的にうまくいっているか?というと食っては行けるけどボロ儲けではない。みたいな感じでしょうか?

セミナーや講習を受講する人が「何を習いたいのか?」で誰に習うかは変わるのかな?って思っています。

人によるのかもしれないけど、セミナーや講習会を受講するとき「具体的にこれを学びたい」ってなんとなくテーマがあって内容が一致しそうなら受講するのかな?と思います。

消臭を習いたいけど「臭気成分の化学的な組成」とかがテーマだと「そこまでは求めてなくて、何を使えば明日の現場の臭いが消えるかを知りたいんだよね」みたいなギャップがあると「今回は受講しなくてもいいかな?」とか思っちゃうじゃないですか。

基本が無ければ応用は出来ない。って僕は思うので、遠回りでも基本から僕は学びたいタイプですけど、そうじゃなくて一気に正解が知りたい人も多いですよね。

そうなってくると、基礎とか概論とかよりも「実際に何を使ってどういう風にポリッシャーを回せば汚れが落ちるの?」ってのを手取り足取り教えてくれる講習の方が選ばれたりしますし。

この場合だと理論派の先生よりも現場でバリバリ現役の先生が「こんな場合はこのパッドを付けてこの洗剤でこういう風に動かすと俺は落ちると思うよ」って教え方がベターなんでしょうし。

でもこれだと「どうしてこういう風になるの?」って理論的な部分は理解できない。正解だけ分かるけど、次に壁にぶち当たった時の応用の閃き力が不足してくる?と思います。

でも習いたい人が「理論なんて要らね~」って言うなら間違いじゃない。

世界で最高のジャズドラマーの大輔君がいたとします。ジャズ界ではレジェンド級の大輔君。過去に参加したアルバムもジャズばかり。そんなスペシャルジャズドラマーの大輔君が「ヘビーメタルドラミング教室」を開くとしましょう。

どうでしょうか?

「え?」ってなりませんか?今まで大輔君のジャズドラミングしか聞いた事ねーよ。と。

同じドラムだし通じるところはあるのかな?でもヘビーメタルドラムなら加藤君の方が有名だよね??どうなの??

でもジャズが出来れば何でも叩けるって言う人もいるし。なんか斬新だし。大輔君のファンだから聞いてみようかな?

それでも集客が出来るのがネームバリューなんでしょうけど、でもやっぱりジャズなのにヘビーメタル?ってギャップはあるんじゃないでしょうか?

でもでもでも、これも間違いじゃなくて「それでも聞きたい!」って人はいるのなら正解なんでしょうね。多分。

で、今日のまとめは「誰に習うか?」これはとっても大切だと思います。でも習う人が「誰に習いたいか?」も同じくらい大切だと思います。

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