壁紙の漂白。壁クロスを白くする作業です。

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あまり一般のお客さんには関係ないけど

大抵の家は壁は壁紙、クロスを貼っていると思います。

ちょっとお高い家だと珪藻土とか漆喰とかも多いですけど、並の家だと壁紙が多い。僕の家もクロスです。並の家なので、、、

賃貸物件なんかだといよいよクロスが9割くらいなんじゃないでしょうか?

そこで大家さんが悩むのが「まだ張り替えて2年なのにヤニで黄色くされた」とか「なんか飛び散った跡ついて汚い」とかの問題かな?って思います。

今は大家さんよりも入居者有利な事が多いですから、あまり何でもかんでも入居者に請求できません。壁紙なんかも確か6年を基準に張替とかなんとかで、2年住んで汚されたからって張替費用全額の請求は難しいようです。

そこで便利なのが壁紙の漂白作業です。

結構白くなるんです。

写真は昔の現場だけどこんな感じ。

右が施工後、左が未施工

時間を多めにもらえればもっと白く出来ます。珪藻土でも作業可能です。

過酸化水素を使います

ネットで調べれば壁紙漂白の洗剤は色々出てくると思います。

業務用で多いのがA液B液と2液性の壁紙漂白剤ですかね。アクロンとかタックルとか有名なのがあります。

壁紙の漂白って施工する掃除屋さんはそれなりにいますけど、技術力で白さは変わります。

同じ薬品を使っても同じ白さにならないのが面白い所です。

そして勘違いされやすいのが過酸化水素の濃度?濃さ?6%じゃ薄いとか35%が最強とか。そういう訳ではないようです。

同じくらい勘違いされやすいのが助剤のアルカリの強さ?pHが14に近い方が良いとか?ですね。

これも別にアルカリ度合いはそんなに関係ない気がします。汚れが何なのかで助剤は変わりますし。

過酸化水素に限ったことじゃないですけど、僕は「洗剤はバランスが大切」ってポリシーなので、むやみやたらと苛性ソーダを使うとか、フッ化なんちゃらを使うとかしません。

苛性ソーダなんて僕は1キロを使い切るのに8年とか掛かります。。フッ化は20リットルが10年以上無くなりません、、、

また過酸化水素の話に戻りますが、紫外線で還元を促進させる方法もネットで出てきます。

紫外線を併用する場合は〇%がベターとか、壁紙に使うには〇%とか、対象がヤニ汚れなのか?煤汚れなのか?カーボンなのか?とかでも薬品の配合と過酸化水素のパーセンテージが違ってくるように思っています。

ちなみに僕は臨機応変に対応したいので、既製品ではなく過酸化水素は単品で用意し、助剤はその都度自分で作っています。うちの奥様には「難しく言ってるけど目分量でしょ!」って言われます、、、

ちなみにUV光線と過酸化水素のパーセンテージをしっかりマッチさせられると、下の写真みたいな「これは無理」と思われる素材でも白く出来たりします。

過酸化水素 漂白
過酸化水素 漂白
過酸化水素 漂白
過酸化水素 漂白

過酸化水素は刺激が強くてゴーグルとか使わないとお目目がショボショボになります。素手で触ると、触ったところが白くなってピリピリチクチク痛くなります。(すぐ直るんですけどね)

過酸化水素 保護メガネ
過酸化水素 保護メガネ

僕はこんな感じでメガネ、マスク、手袋ってスタイルで作業します。昔はメガネとか使わなかったんですが、年と共にきつくなってきました(笑)

ウンチクはお客さんに関係ないんですが(笑)張り替えるほどでもないな?とか今回は予算無いな、ってお客さんは是非ご連絡ください。無理な場合もありますけど、大抵の壁紙は白く戻せると思います。

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