とおはちかい
十八会と書いてトオハチカイと読む。
僕はあさひかわ商工会青年部の部長で、あさひかわ商工会の理事をやっています。
あさひかわ商工会は会員数1600社以上からなる団体で、北海道で最大の商工会ということです。
あさひかわ商工会は20年弱前まで4カ所に分かれていました。諸事情により4所合併して今のあさひかわ商工会の形に落ち着いています。
十八会はそんな合併前の区分けの旧永山商工会の名残の団体です。
十八会は紹介制で紹介者がいて審査を経て入会可能との事です。
毎月18日18時から集まり。分かりやすいですね。十八会だから全部18。
昨日は18日だったので十八会の例会
僕も久しぶりの参加です。
仕事は勿論なんですが、僕も色々な団体に所属しているので会合とか多くてなかなか参加出来ませんでした。
十八会のいい所は会員がみんな永山(旭川の永山という地域)に住んでるか永山に事業所がある方だけなので、なんか距離感が近い感じがしてアットホームで楽しいです。
同業者の集まりもいいけど、異業種の集まりが楽しい
異業種同志の集まりって僕は好きです。学びが多い気がします。
同業者同士で技術的な部分や経営的な部分を話すのもいいですけど、一般的な商売って同業者相手に商売しないじゃないですか。車屋さんが車屋さんに「車買わない?」って言いませんよね。八百屋さんが八百屋さんに「大根買わない?」言いませんね。
異業種相手に商売をするわけですから、異業種の人の業界の動向を聞いたりニーズを知ったり。異業種との交流こそヒントも閃きも商機もあると思っています。
名刺交換だけで終わらせるのは勿体ない
僕も異業種の集まりに積極的に参加しだして17年くらい経つでしょうか?そんな中で学んだのは「名刺交換だけじゃ勿体ない」というか「意味がない」って事です。
名刺交換したけど「誰だっけ?」「顔を忘れた」「社名は分かるけど何屋さん?」とかもう一歩踏み込んだ関係に発展させなきゃ商売には繋がりませんよね。
成功者が偉いとか偉くないとか、そういうことは一切ないと思いますけど、異業種の会に入会するとやはり経済的に成功している経営者とか、地元経済界の大物とか、なんとなくヒエラルキー的なものがあるのかな?って感じるじゃないですか。
そんなヒエラルキーの上の方の人と名刺交換をしたとしましょう。数か月後に「○○さんだ!名刺交換したから俺のこと知ってるよね」と思って話しかけても「はじめまして」とか言われちゃう(笑)
やっぱり小物のことなんて眼中にないよね。とか切ない気持ちになることもあると思います(笑)
でもこれってヒエラルキーが云々じゃなくて「自分にとってメリットのある人?ない人?」とか「記憶に残る人?残らない人?」ってだけの違いだと思います。
僕が未だに明るい髪の色でパーマなのも(髪の毛の色は何もしてなくて普通に明るい色なんですけど)ちょっとでも記憶に残りたいって気持ちがあってなんですね。そして僕を知っている人だとご存じだと思いますが、僕な喋り方はボソボソモゾモゾゆっくりです。
なので「あー!あの喋るの遅いパーマのおっさんね」って若干ですが記憶に残る。そしてついでに何気ない会話の中で記憶に残りそうな自分の仕事のエピソードなんかを散りばめていくと「あー!珍しいにおいの仕事してるパーマ!」とか「しゃべりかたモタモタなのに先生やってるやつね」とか「○○さんも加藤君にニオイの仕事頼んだって聞いたよ」とか、ちょっとの取っ掛かりが他人の記憶にちょこっとずつ残っていくんだと思います。
うちの社員さんたちが毎日現場に向かう途中に「○○の前で毎朝踊ってる女の人いるんだよね」とか話してるのを聞きましたけど、なんか特徴があると記憶に残るんですよね。
Beクリーンにも営業マンって沢山来ますけど、顔も名前も覚えている人ってわずかです。
記憶に残る営業マンって何か記憶に引っかかるテクニックを持っているんですよね。
亡くなってしまいましたが印刷屋さんの営業の伊藤さんなんかは、ちょこちょこ会社に来て「伊藤です、印刷屋なんて売るものないので顔だけ売りに来ました」だけ言って毎回帰っていく。
でも毎回同じキャッチコピーなので気が付けば「印刷=伊藤さん」となって印刷の仕事をお願いするようになった。
昔ケルヒャーにいた松島君。僕が「これ買いたいんだけど」といっても「これはお勧めしません!」って売ってくれない。ケルヒャー製品なのに。でも時々「これはオススメ!」って自信満々に来られると「いつもススメない松島君が勧めるならきっといいものなんだね」って買っちゃう。
そんなわけで、僕はどこの会合に行っても「いかに記憶に残れるか」だけを考えて参加しています。営業なんてしなくていいんですよね。記憶にさえ残れば僕のサービスがお客さんに必要になった時に思い出してもらえますから。
