刺激的
三重県に勉強に行っていました。
学会の発表を聞きに行ったんですが、なんか数年ぶりに刺激的で「誰かと共有したい!」って気持ちがものすごいんですが、誰も構ってくれない(笑)
確かに「過酸化水素の殺菌作用に及ぼすペルヒドロキシアニオンの云々~」とか話してもだれも構ってくれませんよね(笑)
まーまーこの「誰かと共有したい!もっともっと深めたい」って刺激的な感情は生まれて初めてクリーンEXPOに参加した時以来じゃないでしょうか?
僕なんかいるのが場違いみたいな場所でしたけど、田舎者だし知識もないし、普段から空気読めないってバカにされるし、気になることは聞いたもの勝ち。って気持ちで嫌がられてるのは感じながらもグイグイ質問しまくりました。
カビのことや除菌のことの日本の最新の研究が集まっていた
世界初の技術とか、その分野では権威と言われる大先生がいたり、若い研究者さんの最新の研究事例、研究発表、などなど数えてないから分かりませんけど、数百件くらいの事例が三日間かけて発表されていたのではないでしょうか?
人が多すぎてシンポジウム会場も人が文字通り溢れかえっていて会場の外で聞いている人もいましたし。
Beクリーンとしては僕が三日間会場で研究発表を聞く。前日入り、後泊して帰る。火曜日から土曜日までの宿代。レンタカー代。出張旅費。大赤字です。でも、この赤字を簡単に取り戻せるくらいの充実した内容でした。
今回の学びは絶対に新しいサービスとして大きな武器になって戻ってくると思います。それくらいすごかった。
そうは言っても
大学の講義と一緒で答えを教えてくれるものではないので、あくまでも考え方とか方向性を示してくれるだけではあるんです。
僕が加盟している「一般社団法人日本除菌脱臭サービス協会」の講習なんかは「中途半端な内容で核心に触れない」って揶揄する人も多いです。しかし今回僕が参加した学会も、これらの人たちからすると「核心に触れない」って揶揄される類のものだと思います。
こればかりは受講者、聴講者の考え方なんでしょう。
僕は考え方や方向性を示してくれるだけで十分と思います。(実際に僕は半端と揶揄される脱臭協会のセミナーのおかげで今の消臭脱臭技術の8割は身に付けましたし)
近年では手取り足取り座学と実技で最初から最後までしっかり教われる講習も増えています。やっぱりお金を払うなら核心にまで触れて欲しい、正解が知りたい。って思うのも分かります。
でも、それだと考える力って養われますかね?0から1を生み出す力。
1から10を丁寧にならった人って、突然のイレギュラーとかに対応できな人が多い印象です。Twitterとかで「これ落ちない、どーするの?」とか「10まで教えてくれた先生に○○で落ちないんですが、他の正解も教えてください」とか。
別に正解を知りたがるのが悪いわけじゃないけど、自分で0から1を作り出さなきゃいけない場面が出てきたときに困っちゃう。1を2にするのは簡単なんですよ。誰かが苦労して積み上げた1があるんですから。
孟子のエピソードで面白いものがあります。以下の通りです。
「鶏の鳴き声を真似る」話
孟子のもとに、ある青年がやってきました。青年は「先生、どうすれば学問を極めることができますか?」と尋ねます。
孟子は何も言わず、ただ庭にいる鶏を指さしました。青年が不思議に思っていると、孟子はにわかに鶏の鳴き声を真似し始めました。それも、まるで本物の鶏が鳴いているかのように、非常に見事な声でした。
青年は驚き、「先生はなぜ鶏の鳴き声を真似されたのですか?」と尋ねました。
すると孟子は言いました。 「もし私が鶏の鳴き声の出し方をすべて教え、お前がそれをそのまま真似るだけで満足したなら、お前は一生、私の鳴き声しか出せぬだろう。だが、私がただ『鶏が鳴いている』とだけ示したとき、お前が自ら庭の鶏を観察し、その鳴き方の本質を理解しようと努力すれば、お前はいつか、私以上の鳴き声を出せるかもしれない。」
この話は、単に答えや方法を教えてもらうだけでなく、自ら観察し、考え、本質を理解しようとすることの重要性を示しています。表面的な模倣(答えを教わること)だけでは、本当の力(考える力)は身につかないという教訓としてよく引き合いに出されます。
料理でもそうですよね。
料理のレシピも同じようなことが言えます。
- レシピ通りに作るだけ:美味しい料理はできますが、なぜこの調味料を使うのか、火加減はなぜこうするのかといった理由はわかりません。新しい料理を作る時や、材料がない時に応用する力はつきにくいでしょう。
- 素材や調理法を学ぶ:なぜこの食材はこの切り方をするのか、油を使うとどうなるのかといった原理を学ぶと、レシピがなくても自分で新しい料理を考えたり、臨機応変に対応したりできるようになります。
どちらも、最初は「答え」(レシピや孟子の真似)から入りますが、そこから一歩踏み込んで「なぜ?」と考える力を養うことが、本当の成長につながるということですね。
ただ、模倣の積み重ねが実力になりいつかオリジナリティになるって考え方もありますから、正解を知ることを否定するものではありません(繰り返しになりますが)
どっちが自分に合っているか?ってだけの好みと適性の違いなだけだと思います。
カビに関して
ざっくり書くと
・外国の除カビ剤は優れているけど、あくまでも除カビのみ
・施工前後の評価方法は日本がもっと優れていると思う
・防カビに関しては日本の勝ち
・材料水分計で含水率を測定してもカビ分野ではほぼ意味がない
・やはりアルコール、エタノールでは除カビ効果は微妙
・次亜塩素酸ナトリウムを吹き掛けるとかも微妙、、、
・僕が何年も伝え続けていた「気流」ってのはやっぱり超重要
・CT値管理の重要性
・僕の考えていた理論を伝えたら可能性をものすごく評価してもらえた(研究してもらえるかも)
・除菌剤の塗布は微妙、、、
・現代のカビ対策のスタンダードはやや時代遅れになりつつあるっぽい
みたいな感じでした。
もっともっと現場で即戦力になる研究もあったんですが、だれも一緒に盛り上がってくれないので一人でノートにまとめてニヤニヤしようと思います。
たぶん今回僕が学んだ理論が、僕たちの業界のカビ処理とか防カビ、水害復旧の現場でスタンダードになるには10年くらいかかるんだと思います。僕は直接学べたので、10年早く最新理論を取り入れた施工を始めようと思います。
必要な道具も届いたし、より精度の高い施工が出来るものだと思います。
余談
僕が「死ぬまでに絶対に一度は行ってみたい」って場所が2か所あるんですけど、そのうちの一つに行けました。

龍泉寺。
ホテルから4時間もかかった。
本州って距離はしれてるのに、道が細いとかグネグネで全然進まないんですよね。
龍泉寺は本当に本当に感動しました。出来ることなら滝行もしたかった。
護符も頂いたし、護摩木も書いたし。
10数年前に龍泉寺の護符を知り合いのお坊さんに頂いて家に飾ってから僕の人生まともになったと感じていて、いつか直接行ってお礼を伝えなきゃ。って思っていて。
やっと行けた。そして新しい護符を頂いて。
