美装の種類の呼称が分からなくなってきた
僕たち掃除屋さんと言っても色々ジャンルがあるのは何度かブログにも書いたんですが
- ハウスクリーニング : 一般のご家庭(在宅)を対象にエアコン清掃や水廻り清掃なんかを行う形態
- 空室清掃 : 賃貸物件や売買戸建など引越後や入居前に住宅を全体的にお掃除する携帯
- ビルメンテナンス : 大きなビルやマンション、商業施設などの床ワックスやガラス清掃が多い。警備部門を併設している会社が多い。道路工事やビルのガードマンなど。
- ビル管理 : ビルメンテナンスよりもさらに大規模に、建物のゴミ処理や空調設備、電気設備などの管理まで範囲を広げて正に建物全体の管理を行う様な業態
- 建築美装専門 : 新築の建物専門で尚且つ雑工まで受けている業態(養生を敷くとか、毎日現場に常駐して軽微な清掃を行う、その他雑務全般を清掃と一色単に引き受けていることが多い)
- 建築美装(竣工美装) : 店舗やテナントの工事後の美装だけをやるスタイル。
- 新築引渡美装 : 建築美装(竣工美装)と似てますが、普通の戸建住宅の引渡美装が多いイメージ。
- ガラス専門 : ガラスしか拭かない
- 床専門 : 床清掃しかしない
- 石材専門 : 石材メンテナンス専門みたいな鬼のような技術を持った人々も本当に少数ですがいます
みたいなジャンル分けが多いのかな?って思います。
他には夜間作業専門とかも居ますし、同じ掃除屋さんやビルメン業者さんやビル管理業者さんから下請けの仕事をもらう専門の方々も居ます。
前置きが長かったですが、
建築美装(竣工美装)みたいな仕事が増えています。
要は「あそこのスーパーの空きテナントだったところに○○入るんだって」みたいな新規出店店舗の工事に伴うお掃除ですね。
Beクリーンではこういう建築美装みたいなのは10年以上前はよくやってたんですが、色々あってほぼやらなくなってました。
ここ数年は新規のお取引先が徐々に増えており、その中一つの建築屋さんが、こういう店舗系の建築が得意みたいでお仕事を頂けています。


やっぱり久しぶりにこういう美装やると色々と勝手が違うんですよね。
まず基本的にお掃除中に他の工事業者さんが居ない。なんてことはあり得ないので(出来てないのに掃除するという状態)お互いにコミュニケーションを取りながら作業ですし。
だいたいは最後の仕上げ!だけで終わることはあり得なくて、途中何度か少しずつ清掃に行ったり、最後の後のさらに最後みたいなこともありますし。
見積もりがしにくい。図面とか仕様書しかもらえなかったりするので、どこまで美装するの?ってのが分かりにくい。
建築業界において美装なんて最底辺で「たかが美装」って未だに思われてますからね。うるせーなーって思われても自分で「ここは?あれは?」ってしつこく聞かなきゃ「全体にキレイに」とか「床は掃除機とモップで」とか「サッシ廻りね」とか「?????」なになに???っていう訳の分からない注文しか来ませんから。
これどういうことかというと、分かりやすく家を建てる建築屋さんに例えましょう。
「全体的にキレイに」 → 「カッコよく造ってよ」 : どこをどうとか細かい指示ないの??
「床は掃除機とモップで」 → 「適当にフローリングにしておいてよ」 : 種類は?無垢?合板?柄は?貼る方向は? 僕らにすると「中古の床?」「新品?」「ワックス塗るの?」「拭くだけで落ちない汚れは放置で良いの?」などなどざっくりすぎて分からない
「サッシ廻りね」 → 「窓入れといて」 : 種類は?ペア?引き違い?片開?滑り出し? 僕らにするとガラスは拭かないの?(ゼネコンの美装だとサッシとガラスは別の美装屋さんてケースもありますから)中古ならビカビカにするの?今回の工事の粉取るだけでいいの?とか分かりません。
まーまー愚痴を言い出すと(笑)
だいたい美装なんてこんな使いなのは今も昔も変わりません。もう慣れたんで「ねーねーここは?」「あれは?」「もうちょっと分かりやすく教えて」「ねーねーねー」。え??「知らねーよ聞いてねーよ」「そんな予算どこに付いてるの?」などなど、僕も逞しくなりました(笑)
それでも竣工美装ってなんか面白いんですよね。色々な業者さんがいて怒ってる人もいればずーっと冗談しか言わない人もいれば、遅れてるのに遅れてる自覚がない人も居たり。
みんな個性的で持ちつ持たれつで現場が完成へ向かっていきます。
現場監督(帳場さん)なんかも鋼のメンタルみたいな人が多くて、色々なトラブルがあっても「えーそうなんだ、すみませんね、でもなんとかして」とか「天井裏もうブローイングでビッチリだけど既についてる吊りサイン天井裏でCチャンに渡らせて補強しなきゃいけないんだって」みたいに他人事のようにサラっと棒読みでとんでもないことを飄々という人が多くて面白いです。
あれくらい南極の氷山のように冷たくてガチガチのメンタルじゃなきゃ帳場さんなんて出来ないよね。って尊敬です(笑)
世界は誰かの仕事で出来ている
このまえインスタにも投稿したんですけど、この世界は誰かの仕事で出来ているって何かのCMのキャッチコピーですけど。いい言葉だな。って思います。
日本中の業者さんが喧嘩したり仲良くしたりヒーヒー言いながら色々な建物が出来ています。道路だってそうですし、電気が通る電線を電柱につるしてるのも業者さん。蛇口をひねれば水が出るのも業者さんのおかげだし、ドアを引けばドアが開くのも、家に壁があって屋根があるのも業者さんが作ってる。
僕がこうやってパソコンで文字を打てるのも業者さんが居るから。
しかし、土木とか建築に就職したがる若者って本当に少ないそうです。
でも現場って面白くて色々な人がいて人間味に溢れていて僕は好きですけどね。
もちろん「誰にも会わずに仕事したい」って人もいますけど、そういう人こそお掃除屋さんの中でも「空室清掃」がオススメ。雇われであれば一人で現場にも行けることも多いですし、キレイにさえすれば文句言われないし。人に会う確率も相当低いですし。
投資家とかIT関係、大手メガバンク、士業とかコンサル、インフルエンサーみたいな華がある仕事ではありません。
でも結構楽しい仕事だと思いますよ。現場職って。
昔と比べると労働環境もだいぶ変わってきていて、そこまで3Kみたいな職種でもなくなっていると感じます。僕がこの仕事を始めたときはお掃除屋さんなんて3Kの極みみたいな感じでしたけどね(笑)今はそうでもない。
臭い汚い時は多いけど(僕は消臭屋さんでもあるので、これは仕方ない)
うちの長男なんかも「現場職になりたいって同級生はほぼ居ないわ~」って言ってますし、長男は僕を見習わず堅実に公務員試験を受けるとの事です。
人気はない現場職。
行くところない若者は現場職もいいと思いますよ。
カモン若者。
