臭気の数値化セミナー
臭気の数値化というと臭気指数や臭気濃度という数値化の方法や、6段階臭気強度表示法なんかが日本では一般的なんですが、僕たち消臭業者が日々の現場の中で使うには使いにくい(時間がかかる)ですし、そもそも臭気判定士でなければ(法的な証明や公的な報告(悪臭防止法に基づくもの)を目的とする場合は)濃度も指数も測定し算出してはいけないルールがあります。
6段階臭気強度はそうではありませんが、専門の教育を受けていない人が数字で表すと高く出してしまう傾向が多いと思います。
そんな訳で臭気の数値化って臭気判定士免状を所有している人でなければ現実的に出来ない現状があるんですよね。
「臭気測定器を使えば数値化できるじゃないか」という声もあるんですが、これもちょっと違うんですよね。
臭気測定器の数値=「においの強さ」ではないんです
一般的な臭気測定器(ニオイセンサー)に表示される数値は、人間の鼻が感じる「においの強さ」や「不快度」を直接表したものではありません。
理由は大きく分けて2つあります。
- 測っているのは「物質の量」: センサーは、空気中にある「特定の化学物質(ガス)」の濃度に反応して計算された数値を出しています。
- 人間の嗅覚とのズレ: 物質によって、人間の鼻の感度は異なります。「ほんの微量でも強烈に臭い物質」もあれば、「大量にあってもにおいを感じにくい物質」もあります。
なので、「数値が高いから強烈に臭い」「数値が低いからにおわない」とは必ずしも一致しません。測定器の数値は、においの原因物質がどれくらい増減したかを把握するための、あくまで相対的な目安でしかない。んですね。
数値化の難しさが伝わりましたかね?
この現状が業界ではあまり広く周知されていないですし、従来の評価方法(臭気測定器の数値や官能評価)では消臭脱臭作業の品質のばらつきがとても大きかったです。
僕はこの点を何年も何年も「おかしいよね」って考えていました。
これを解決する方法をやっと確立できました。
それが先日の臭気の数値化セミナーの内容なんです。
この内容を利用すると誰が施工した現場でも測定方法さえ間違えなければすべての業者の脱臭消臭の施工後の品質が同じ土俵に立ち公平に評価できるんです。
これかなり画期的だと思うんです。ただマニアックなジャンル過ぎてあまり理解されませんが(汗)
今回のセミナーは高額でしたから受講者も普段よりも少なかったです。それでも手ごたえは過去のセミナーの中で一番感じられたセミナーでした。
質問も多かったし、終了後の皆さんの反応も良かった。
受講してくれた人がどんどん利用してくれて、業界に少しずつ浸透していくといいと思っています。
教えたいわけじゃない
分からない人に「教える」っていう気持ちではなくて、画期的な考え方を「共有したい」って気持ちが大きいです。
なので出来ることなら消臭業界の大御所と言われる皆さんや、特殊清掃業界なんかの大ベテランの皆さんとも共有したいです。
今回は一般社団法人日本除菌脱臭サービス協会(JDSA)のセミナーとして開催しましたが、他団体であってもこの考え方を共有してくれる人たちがいるならセミナーをやりたいなと思っています。
僕のことが嫌いな人でもJDSAをライバルと思っている団体でもいいと思っています。
この評価方法が業界に広まると嬉しいです。広まるとにおいが消せていない業者さんは自分の首を絞めるでしょうし、従来の施工をすべて見直さなきゃいけなくなるかもしれません。
それでも「業者に頼んだけどにおいが消えてなかった」ってお客さんが減るならいいと思うんです。
消臭業界のイメージが悪くなるのは残念ですから。
「煮えてなんぼのおでんに候」じゃないですけど「消えてなんぼのニオイで候」だと思いますし。
そんな簡単に共有していいのか?
今回のセミナーは数十万円の受講料でしたけど受講者からは「こんなすごい内容この値段で広めていいのか?」とか「パクられたら?」「もっと教える人を選ぶべきだ」とかの声も頂きました。
僕の回答としては「広まるならOKです」。
そして僕としては今回の内容はBeクリーンオリジナル工法の「E-MIA」と「D-ACT」という2つの工法の中のほんの一セクションの抜粋にすぎません。今回の内容が使えてやっとE-MIAやD-ACTが施工できるという大枠の中の部品にしか過ぎないんです。
これをさらに発展させられる人がパクってくれて発展するなら喜ぶべきですし、(すごくなったら僕も習いに行きたいです)広まれば素晴らしい。
自信のある内容ですけど僕としては僕の工法の中のほんの一部なので、これだけが重要ではない。と思っています。
JDSAでは録画版もそのうち販売するそうなので、興味のある方は購入してみてください。
協会には知られたくない。とかなら僕に直接連絡をいただいてもOKです。
