ガラス掃除

ガラス掃除

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プロが行うガラス掃除

プロのガラス掃除って他の清掃の作業と比較すると違いを出しにくい分野だと思います。

ガラスを研磨して水垢等を除去するガラスアカデミー?GRS?(正式名称分からない、、、)みたいなサービスだとスペシャル感すごく出ますよね。

みんな同じ服着て、ちょっと高価なポリッシャー使って凄そうに見えるじゃないですか。

まーでもこういうのは技術習得とか結構高額なお金かかりますし、おんなじ服着なきゃいけないのも面倒ですよね。清掃業界でもガラス研磨は難易度高い!って思われがちな分野だと思いますし。特殊ではありますよね。

一般的な掃除屋さんが行うガラス清掃に限っては、素人との違いなんて道具が違う程度かな?って思います。

プロに依頼するメリットを強いて探すならば「時間を買える」って部分だけじゃないでしょうか?

自分で自宅の窓ガラス全て掃除するって結構面倒ですよ。それをお金を払えば拭いてくれる。高い所もプロなら様々な種類のハシゴや、伸びる棒みたいなのを駆使して拭いてくれます。

ハシゴも買うと微妙に高いですしね。年に数回しか使わない人なら買っても勿体ないですし。

そうは言ってもプロはプロ

プロの窓掃除を大したものじゃない風に書きました。

今度はちょっと自慢気に難し気に書いてみます。

窓拭きの道具で最近主流なのは、シャンパーとかウォッシャーと言うタオルみたいなものが着いたT字の棒でガラスを拭き、スクイジーと言うワイパーみたいなもので水を切る方法です。

これも拭きムラなく仕上げるには数年単位の練習が必要ですし。グルグル回ってるように見える拭き方も意外と難しいと思います。本当に回して拭く人と、ただ斜めに拭くのを繰り返すスイベルって拭き方の人といますよね。本当に回して拭く人は少ないですね。これはスイベルよりも難しいと思います。回すと言っても300度くらいでしょうか?スイベルは45度から60度くらいの傾きを左右交互に繰り返すと、なんか回っている風に見えるって拭き方?

これを両手で同時にやる人もいますね。左手はシャンパーで右手はスクイジーでとか。

シャンパーもスクイジーも種類が結構あって、これも其々の好みや作業スタイル、拭くガラスにより使い分けますね。

ゴムは硬め、柔め、腰がある、腰が無い、テンションを強く掛けるか、緩めに張るか、シャンパーは綿か?マイクロファイバーか?混合か?毛足の長さ?シャンパーの種類は高保水力タイプか、軽量か?長さは?

使う洗剤も泡の有無、滑りの度合い、乾燥の速さ、水垢が落とせるものか?油膜が落とせるか?ゴミを浮かすのか?流すのか?同時にコーティングするのか?しないのか?などなど組み合わせだけでも結構なパターンになります。

こういうのを現場ごとに考えて対応してくれるのもプロの強みだと思います。

ホームセンターで買えるテラモトとか山崎の微妙なスクイジーやシャンパーで掃除するわけじゃないので、ありがたみはあると思います。

ウンチクが長かった

そんな屁理屈な僕たちも今日は窓掃除をしてきました。

ガラス掃除
ガラス掃除

全部で150カ所弱あります。まーまーの枚数です。1カ所にガラス1枚じゃないですから、枚数換算で行くともっともっと多いですね。面積は途中まで計算したことありますが、途中で面倒になり見積もりは一式で作っています。。。。。。。

もちろん脚立じゃ届かないハシゴが必要な個所も沢山あります。

僕の考え

結構疲れるんです。時間かかるし。窓拭きって。

これを自分でやるとなると大変ですよ。僕たちはお金を頂いて窓を拭き、お客さんはお金を払い時間を買っているんですね。

商売ってお金で商品を購入してもらう場合と、お金で時間を購入してもらう場合とに大きく分けられると思います。

先に書いたガラス研磨なんかは特殊作業ですから、お金を頂いて「ピカピカのガラス」という商品を購入して頂く部類になると思っています。

一般的なビルメン系のガラス清掃は「業者に外注して拭かせれば、職員は自分がやるべき業務に集中できる」という意味では時間を買っていただいていることになると思います。

日本全国の掃除の域を超えたレストレーションと言えるレベルの凄まじいお掃除を提供している業者さんは、お金を頂いて新品同様かそれ以上の状態に対象物を復元して、それを商品として買っていただいていると思います。

家政婦サービスとか、空室清掃なんかは比較的時間を買ってもらっているサービスに近いと思います。ある程度の品質でOKという認識が多いです。

最近はビジネスホテルよりも宿泊料金の高いキャンプ、グランピング?とか流行ってますよね、これなんて極端に言えば「単なる便利で贅沢なキャンプ」ってだけですよ。でもこれはうまいなーって思います。

時間も商品も両方買ってもらえるサービスだから、単価を高く設定できるんですよね。

商品だけの商売だと、物販なら仕入れ原価が気になります。高すぎても売れません。レストレーション清掃みたいに超スペシャルな品質のサービスを商品にするには、技術習得までの勉強とか設備投資とか、原価が結構かかります。人件費だって高いですよね。

時間だけを売る商売は原価は抑えやすいですけど、値上げしにくい難しさがあります。掃除で言うなら「掃除機掛けだけでいい」とか「ホコリ取るだけでいい」みたいな、スーパーの開店前の掃除とかまさにそうですよね。

ビジネスホテルなんかは「寝れればいいや」って感じで利用する人が多いですから、枕やベッドを一流の商品にしたって値上げしにくいですよね。

商品と時間両方を素晴らしいバランスで販売する業種って意外と多くて、僕はそういう業種からいろいろ勉強したいなって日々考えています。

例えばコーヒーじゃなくて珈琲店みたいだと、コンビニで100円で買えるような珈琲が一杯500円から1000円で売れるんです。

これは、大人っぽい素敵な空間でマイセンとかロイヤルコペンハーゲンで飲む1杯の珈琲という、素敵な時間と付加価値を極限まで高めた珈琲の合わせ技ですよね。

僕は珈琲専門店で働いていたのでよく知ってますけど、珈琲の味の違いに気が付くお客さんなんて本当に本当に一握りですよ。珈琲豆の品質も専門店は一般の普及品とは大きく違いますが、100円が1000円になるほど変わるかというと、よっぽどの本気のマニアの珈琲店じゃない限りはそうではないと思います。

すごく汚いテーブルもベタベタするような飲食店で「実はうちの珈琲はカペ・アラミドを使ってるんです」とか言ったって珈琲一杯を高額で販売できませんよね。

掃除屋さんでも「低価格で高品質」とか謳っている会社多いですけど、これは先のたとえ話と一緒で、安い店に一つや二つ高級品があったって高く売れないのと一緒ですよね。

低価格で高品質を謳う会社に限って「うちの洗剤は○○で」とか「高品質なサービスで」とか言っているケースが多いです。

トヨタの販売店にレクサスが置いてあるのと同じことだと思います。ハリアー買いに来たお客さんが隣にレクサスNX置いてあったからってNX買いやしませんよ。NX買う人は最初からレクサスに行きますよね。

僕たち清掃業者って「単価を上げたい」だから「高品質のサービスを提供しよう」そしたら単価が上がる。とか「頑張っていれば見てくれる人はいる」、「特殊な分野もはじめよう」とか、安易な思い込みで迷走しがちですけど、それは違うんじゃないでしょうか?ってことを言いたかったんです。

トヨタとレクサスじゃないですけど、大雑把に言えば同じ会社で高級部門と大衆部門を完全に分けるとか、お掃除研究室の仲間の掃除屋さんに多いですが、高品質なサービスの提供以外はやらないって割り切るとか、誰に何を売るかってのを考えるのが最初じゃないかな?って思います。

革新的な清掃システムも革新的な清掃資材もそうですけど、誰にでも売っちゃうと霞んじゃうし、ブランドイメージって下がっちゃうと思います。

セルシオとかなんて高級車なのにヤンチャな人たちが中古で安く買って乗り回しちゃったもんだから「セルシオ?(笑)」みたいな車になっちゃいましたよね。これはブランドイメージが下がっちゃった良い事例だと思います。中古でも高い値段で取引される車って、なぜ高いか?人気だから??どうして人気があるの???人気が出るように世の中に仕掛けたのは誰??メーカーですよね。

この車なら中古でも世界一悪路に強い!アラブの石油王も所有している。なんちゃらラリーで優勝とか何十年もデザインが一緒、金持ちのステータスとか。カスタムしやすい。世界に何台しかない。幻の車。などなど。色々な情報を操作してブランドイメージを作り上げていますよね。

僕も人のことをどうこう言える偉い対場ではないです。今日のガラス清掃も時間を買っていただいたイメージの作業でした。時間にプラスして商品を売るガラス清掃にするには何を変えたらいいかな??ってガラスを拭きながら考えました。でも正直に言います、ビルメン単価と比べると2.5倍近く高くはもらってますよ。。。。もっと上げれると思っています。批判されてもいいので言いますが僕はお金を稼ぎたいです(笑)もっと掃除屋さんは貪欲でいいと思います。まだまだ伸ばせる業種だと思いますし。

なんかとりとめもなくてゴメンナサイ。

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旭川ハウスクリーニング,旭川掃除,旭川美装,各種,消臭,除菌,防カビ,臭気調査,カビ調査など専門的な作業も得意です。

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2件のコメント

  1. 今晩は。
    以前書いた層雲峡でのバイトのあとに、東京でガラス清掃(窓拭き)のバイトを始めました。
    (これが私の今も続く掃除屋人生の取っ掛かりなんですけどね)

    当時の窓拭きは、ある意味大道芸のようなものだったと思ってます。
    実際、作業中に何度も写真に撮られましたし。
    高層ビル(当時は数えるほどでしたが)はともかく、40mクラスのビルの外部を、ブランコで作業してるのですから、かなり目立ってましたね。
    しかも、当然ノーヘル、ライフライン無し(一本吊りって言ってました)ですしね。(笑

    あと、窓拭きは。ガラスをきれいに出来る(リセットできる)、ってことで、凄く好きでしたね。
    なので、それが出来ない床清掃がとても嫌いでした。(笑

    ああ、そういや、スクイジーを回すの始めたのは私たち世代だと思います。
    回して最後を決めると、お客さんはもとより、ギャラリーにも受けるんですよね。(まさに芸ですね)

    窓を拭くことが、ある意味一つの技術で、それで会社が成り立つ時代でした。

    懐かしくなって、年寄りの昔話ばかりすみません。

    1. すごいエピソードですね!!こういうお話大好きです。
      岸田さんたちのような大先輩から僕たちの世代へ脈々と、子々孫々と受け継がれている技術は沢山ありますよね。当時のガラス清掃は今よりも職人の技量が問われる難しいものだったと思います。
      今のようにインターネットで何でも調べられる時代ではないのに、スクイジーを回すことに辿り着いた皆さんはすごいですよね。きっと北海道みたいな田舎の掃除屋さんは「東京ではスクイジーを回す人がいるらしいよ」「そんなこと出来る訳ないだろ!」「見た人がいるらしいよ」とか話題にしていたのかな?って想像します(笑)

      今はインターネットに情報が溢れすぎていて「技術の価値」というものがものすごく暴落している気がしています。例えばですけど「エアコン分解掃除」と検索すると素人がエアコンを分解しているビデオが出てくるなんて当たり前になってしまいました。
      僕たちは「技術の価値」をいかにして上げていくかという、技術の追求が職人の本質なのに、それ以外の無駄な部分に頭を悩ませなければいけないジレンマと付き合わなきゃいけません。

      でもこの問題ってお掃除業界の歴史を丁寧に紐解いていくと解決する方法があると思っています。
      ですので、岸田さんのような掃除の歴史を知っている方のコメントは本当に勉強になります。ありがとうございます。嬉しいです。

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