最初に、正直にお伝えします
「カビ取りって、いくらかかるんだろう」
そう思ってこのページにたどり着いた方に、まずお伝えしなければならないことがあります。
カビ取りに、定価も相場表も存在しません。
弊社が実際にお受けしている工事でも、数万円で完了する現場から、数百万円規模になる現場まであります。同じ「カビを取る」という言葉なのに、これだけの開きが出ます。
そして、もうひとつ。
カビ取りの世界では、「安いほうが損をする」という現象が、消臭以上にはっきり起こります。
なぜなら、カビは見た目を消すだけなら誰にでもできてしまうからです。表面の黒い色を落とす作業と、カビを根絶する作業は、まったく別物です。前者は数時間で終わり、数ヶ月後にまた生えてきます。
この記事では、金額を決める要因をすべてお見せします。読み終えていただければ、目の前の見積書が「色を落とすだけの工事」なのか「二度と生やさないための工事」なのかを、ご自分で見分けられるようになります。
なぜ「1㎡いくら」で決まらないのか
ハウスクリーニングなら「1LDKでいくら」という単価が成立します。作業する面積と時間が、ほぼ比例するからです。
カビは違います。カビの費用を決めるのは、生えている面積ではなく「なぜ生えたのか」だからです。
同じ押入れのカビでも、
- 荷物の詰めすぎで空気が動かなかっただけ → 処理と換気改善で終わる
- 外壁側の断熱が切れていて、壁の中が結露している → 建物側の対処が必要
- 上階や配管からの漏水が続いている → 水を止めなければ、何をやっても無意味
この3つは、必要な工事も費用も、桁が違います。見えている黒い部分の広さは同じでも、原因が違う。 ここがカビ工事の値段が読めない最大の理由です。
そして重要なのは、原因を直さないカビ取りは、必ず再発するということ。カビは湿気があるところに生えるのであって、掃除が足りないから生えるのではありません。
カビが再発する仕組みについては、「水分活性」と「根絶」のルールを解説した記事で詳しくお話ししています。
費用の幅を作っている6つの要因
① 発生原因は何か
ここが最大の分岐点です。
| 原因 | 対処の性質 | 費用感 |
|---|---|---|
| 換気不足・生活習慣 | 処理+使い方の改善 | 小さい |
| 結露(窓・壁面) | 処理+結露対策 | 中程度 |
| 断熱欠損・気密不良 | 建物側の改修が必要 | 大きい |
| 漏水・雨漏り・配管事故 | 原因工事+広範囲の復旧 | 大きい |
| 床下・基礎からの湿気 | 環境改善を伴う長期対処 | 大きい |
北海道の高気密・高断熱住宅では、壁の中や床下といった「見えないところ」で結露が起きているケースが少なくありません。表に出ているカビは、氷山の一角であることがあります。
② どこまで入り込んでいるか
カビは表面の汚れではありません。菌糸は素材の内部に入り込みます。
- 表面に留まっている → 処理で対応可能
- 建材の内部まで菌糸が入っている → 表面を拭いても中から再生します
- 下地・断熱材まで到達している → 撤去・交換の判断が必要
黒く見える部分だけを拭いて「終わりました」とする施工が、再発の温床です。
③ 建材が何でできているか
木材、石膏ボード、コンクリート、ビニルクロス、断熱材。素材ごとに、菌糸の入りやすさも、処理できる薬剤も、傷めずに使える手法も違います。
特に木材は要注意です。 強い塩素系薬剤を使えば色は落ちますが、木材そのものを傷め、後々の問題を作ります。この点は住宅の木部に高濃度塩素を使ってはいけない理由で技術的に解説しています。
「安く見えるカビ取り」の多くは、素材を犠牲にして時間を短縮しているだけです。
④ 範囲と、作業のしにくさ
床下、天井裏、壁内、押入れの奥。カビが生える場所は、たいてい作業しにくい場所です。
同じ面積でも、立って作業できる壁面と、ほふく前進でしか進めない床下とでは、必要な時間も人員も装備も違います。防護具、集塵、養生——周囲を汚染させずに作業するための工程が、そのまま費用に乗ります。
⑤ 解体・復旧が必要かどうか
これが入るかどうかで、金額の桁が変わります。
高額なカビ工事は、費用の大半が「カビ処理」ではなく「解体と復旧(大工・内装・断熱・設備)」であることがほとんどです。数百万円の見積りに驚かれる方は多いのですが、内訳を開くと元通りにするための建築工事が大きな比率を占めています。Beクリーンでは内装工事や大工工事などは行っていません。旭川市内であれば業者さんのご紹介は可能ですが、基本的に大工工事など建築面の業者さんの手配はお客様にお願いしています。
⑥ どこまで「確認」するか
「なんとなくキレイになった」で終わってよい現場と、そうでない現場があります。
- 建材の含水率・水分活性の測定
- 空気中の浮遊真菌の測定
- 付着菌の採取と顕微鏡による確認
- 施工前後の比較記録・報告書の作成
これらは工数として確実に発生します。ですが、新築の引き渡し前、施設、テナント、紛争が絡む案件、保険請求を伴う案件では省略できません。
弊社はカビの同定・検査体制を自社で持っており、「取れたつもり」で終わらせない工程を標準としています。
実際、どのくらいの規模になるのか(目安)
あくまで傾向としての目安です。現場を見ずに当てはめることはできませんが、イメージのために公開します。
数万円〜10万円台|局所・軽度 押入れ、クローゼット、窓周り、浴室など。原因がはっきりしていて、表面処理と環境改善で対応できるケース。
20〜80万円|複数箇所・住戸単位 複数の部屋、床下の一部、内装材の撤去を伴うもの。原因の調査を含むケース。
100〜500万円|構造・建物単位 壁内・床下の広範囲、断熱材の交換、漏水事故後の復旧。解体・復旧工事を含みます。
数百万円〜|大規模・特殊 建物全体、施設・工場・店舗、事故を伴う案件、営業への影響を含むもの。
ご自身のケースがどこに入るかは、現場の写真を見るだけでもかなり絞り込めます。 判断に迷ったら、まず写真を送ってください(後述します)。
「安いカビ取り」が、結果的に一番高くつく理由
カビ取りには、残念ながら次のような施工が存在します。
⚠️ 塩素系薬剤で拭くだけ
黒い色は落ちます。ですが色が落ちることと、菌が死ぬことと、二度と生えないことは、それぞれ別の話です。 素材の内部に残った菌糸は、条件が戻ればまた育ちます。しかも木材の場合、薬剤自体が素材を傷めます。
⚠️ 「防カビコーティング」だけを売る施工
表面に膜を作る手法です。原因である水分を放置したまま膜を張っても、膜の下や裏側で再発します。 コーティング自体が無意味なのではなく、原因対処とセットでなければ意味がないということです。
⚠️ 原因を調べない見積り
「なぜカビが生えたのか」の記述がない見積書は、原因を直す気がないということです。それは掃除であって、工事ではありません。
⚠️ 相場より極端に安い金額
安さの正体は、たいてい「工程の省略」と「原因調査の省略」です。省略された工程は消えたわけではなく、再発という形で後日請求されます。
しかも厄介なことに、一度不適切な処理をされた現場は、次の施工がより難しくなります。 薬剤で傷んだ建材、剥がされた仕上げ、拡散した胞子。やり直しは、最初からやるより必ず高くつきます。
実際に「高額なシステムで施工したのに再発した」という事例は、こちらの記事でも扱っています。
見積書は、ここを見てください
金額の妥当性は、金額そのものではなく中身で判断できます。
- ✅ 発生原因についての記述があるか(なぜ生えたのかを、業者が特定できているか)
- ✅ 原因への対処が含まれているか(カビを取るだけで終わっていないか)
- ✅ 工程が書かれているか(何を、どの順番で、何回やるのか)
- ✅ 使用する薬剤と、その理由が説明できるか(素材を傷めない選定になっているか)
- ✅ 完了の判断基準があるか(「見た目がキレイになったら」ではなく、何をもって終了とするのか)
- ✅ 解体・復旧の範囲が明記されているか
- ✅ 再発した場合の対応が書かれているか
このうち3つ以上が曖昧な見積書は、金額の高い安いを比べる意味がありません。比べているつもりで、違うものを比べていることになります。
とくに ①発生原因の記述 は決定的です。ここが空欄の見積りは、再発を織り込んだ見積りだと考えてください。
相見積りは、取ってください
弊社は相見積りを歓迎しています。ただし、同じ条件で比べてください。
- 同じ範囲(原因対処・解体・復旧を含むのか、カビの処理だけなのか)
- 同じ到達目標(見た目を戻すのか、再発させないのか)
- 同じ確認(測定や検査を行うのか)
これが揃っていない見積りを金額だけで並べると、必ず「一番安くて、一番やらない業者」が選ばれます。そしてその現場は、翌年もう一度、別の業者に依頼されることになります。
Beクリーンのカビ工事について
弊社は北海道旭川市を拠点に、寒冷地・高気密住宅特有のカビ問題を中心に、全国からご依頼をいただいています。
独自工法「E-MIA工法」は、カビを「落とす」のではなく、発生条件そのものを断つという考え方で組み立てた工法です。菌の生態、水分活性、建材の性質から現場を読み、再発させないことを目的としています。
🔗 E-MIA工法の詳細はこちら 🔗 北海道のカビ対策・調査ページ
お見積りの流れ
- LINEまたはメールでご相談(無料) 現場の写真・動画を送っていただくだけで、規模感の目安をお伝えできます
- 現地調査・お見積り 必要に応じて測定・検査を行い、原因の見立てと工程を明記した見積書をお出しします
- ご検討 その場での契約は求めません
- 施工
お約束
- 追加料金は発生しません。 事前見積り以上のご請求は一切いたしません
- 弊社自身が納得できない品質でしか納められなかった場合は、見積金額から減額します
- 遠方の現地見積りは有料ですが、成約された場合は全額返金します
- LINE・メールでのご相談は無料です
📱 現場の写真をスマホで撮ってLINEで送るだけ|無料簡易診断 📧 お問合せフォームはこちら 🖥 ZOOMでのオンライン相談にも対応しています
よくあるご質問
Q. メールだけで金額を教えてもらえますか?
A. 正確な金額は難しいですが、写真を数枚送っていただければ規模の目安はお伝えできます。 「うちはどのくらいになりそうか」を知りたい段階でも遠慮なくどうぞ。
Q. 市販のカビ取り剤で自分でやってはいけませんか?
A. 浴室のタイル目地など、条件によってはご自身での対処で十分な場合もあります。ただし木部・壁紙・床下には使わないでください。 素材を傷めるうえ、原因が別にある場合は解決しません。
Q. 一度他の業者に頼んだのに再発しました。
A. 弊社に来るご相談で最も多いパターンです。前回どんな処理をしたかが分かると精度が上がりますので、分かる範囲で教えてください。
Q. 新築なのにカビが生えました。ハウスメーカーに言うべきですか?
A. 施工に起因する可能性があります。まずは第三者の立場で原因を調べたほうが、話が早く進むことが多いです。新築の床下カビについての記事もご覧ください。
Q. 保険は使えますか?
A. 漏水などの事故が原因の場合、対象になる可能性があります。詳しくは保険についての記事をご覧ください。
Q. 賃貸・新築でカビについて揉めています。 A. 数値と検査による根拠づくりから対応しています。こちらのご案内もあわせてどうぞ。
まとめ
- カビ取りに定価はありません。数万円から数百万円まで、幅があるのが正常です
- 金額を決めるのは面積ではなく、発生原因・侵入の深さ・建材・作業環境・解体復旧の有無・確認の水準
- 原因を直さないカビ取りは、必ず再発します。 安さの正体は工程の省略です
- 高額案件の大半は、カビ処理そのものより復旧工事が占めます
- 見積書は金額ではなく、「なぜ生えたか」が書かれているかで比較してください
写真を1枚送っていただくところから始められます。お気軽にどうぞ。
株式会社Beクリーン/専務取締役 加藤大介 建築物環境衛生管理技術者・IICRC-OCT・JDSA認定指導員/消臭・特殊清掃歴18年 北海道旭川市を拠点に、全国のカビ調査・カビ処理に対応しています

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