床用ワックスの歴史について

目次

道を極めるには歴史を知る。というのは僕が勝手に信じて実践しているポリシーみたいなものですね(笑)

別に歴史なんて知らなくてもいいのかもしれません。僕は昭和生まれのオジサンですし、歴史に学べ的な思想が抜けないんでしょうね。今の時代はAIがなんでも調べてくれてまとめてくれますからね。

僕がこの仕事をはじめた約20年前。そのころ見かけたどこかのメーカーのカタログなのか?講習会の資料なのか?それともHPなのか?何で見たかは忘れましたが、ワックスの歴史みたいなコラムを読んだことを覚えています。

Beクリーンに遊びに来たことがある人なら見たことがあるかもしれませんが、僕は資料をため込む癖があり、掃除技術ノート①みたいな感じで気になる技術や情報は全部手書きのメモから資料までファイリングしています。

そんな僕の手書きノートにワックスの歴史がメモとして残っていました。

正しいのか?間違っているのか?そんなことは分かりません。でも面白いと思ったので令和の時代にまとめてみようと思います。

床用樹脂ワックスの歴史は、床材の変遷とともに進化してきたようです。

黎明期:天然ワックスの利用

  • 古代~19世紀: 床材の保護と美観維持のために、蜜蝋(みつろう)、カルナバワックスなどの天然ワックスが用いられていました。これらは植物や昆虫由来の油脂成分で、床に塗布することで薄い保護膜を形成し、汚れを防ぎ、光沢を与えました。しかし、耐久性や耐水性は現代の樹脂ワックスに比べて劣っていました。
  • 19世紀後半: 工業化が進むにつれて、より精製された天然ワックスや、パラフィンワックスなどの鉱物性ワックスも利用されるようになりました。
  • 今も多分あると思いますが水性蝋ワックス。塗布後にポリッシャーにシダブラシを装着して磨き上げるワックスなんかもこの時代のワックスの名残ではないでしょうか?
  • この辺り(1886年)から現在のジョンソン?ディバーシー?が現代で言う「フロアワックス」の大量生産を始めたそうです。ジョンソンが発明したワックスの特許?製法?はオープンにされ、世界中のメーカーがこれを利用し製造を始めたとのことです。

発展期:合成樹脂ワックスの登場

  • 20世紀前半: 化学技術の発展により、合成樹脂を用いたワックスが登場し始めました。初期の合成樹脂ワックスは、天然ワックスに合成樹脂を少量混ぜることで、耐久性や光沢を向上させることを目的としていました。
  • 第二次世界大戦後: 合成樹脂の研究開発が本格化し、ポリエチレンワックス、アクリル樹脂ワックス、ウレタン樹脂ワックスなど、様々な種類の樹脂ワックスが開発されました。これらの合成樹脂ワックスは、従来の天然ワックスに比べて、耐久性、耐水性、耐薬品性、光沢維持性などが飛躍的に向上しました。
  • 特に、アクリル樹脂ワックスは、その優れた性能と汎用性から、広く普及しました。初期のアクリル樹脂ワックスは、剥離性の問題がありましたが、改良が進み、剥離性の良い製品も開発されました。

20世紀前半:合成樹脂ワックスの萌芽期(~1940年代)

  • 1920年代~1930年代:
    • 化学技術の発展に伴い、初期的な合成樹脂が工業的に生産されるようになり始めました。この頃、床用ワックスの分野でも、天然ワックスの欠点(耐久性の低さ、水濡れに弱いなど)を補うために、これらの合成樹脂を少量添加する試みが始まりました。
    • 初期の合成樹脂ワックスは、純粋な合成樹脂だけで作られたわけではなく、主に従来のカルナバワックスや蜜蝋などの天然ワックスに、少量の合成樹脂(例えば、初期のフェノール樹脂やアルキド樹脂など)を混ぜることで、耐摩耗性や光沢をわずかに向上させることを目的としていました。
    • この時期の製品は、まだ合成樹脂の配合比率が低く、性能向上も限定的でしたが、合成樹脂を床用ワックスに応用するという新しい方向性を示すものでした。
  • 第二次世界大戦中(1939年~1945年):
    • 第二次世界大戦中は、多くの資源が軍需に転用されたため、床用ワックスの研究開発や生産は一時的に停滞した可能性があります。しかし、戦時中に開発された合成ゴムやプラスチックの技術が、後の樹脂ワックスの発展に繋がる基礎となりました。

第二次世界大戦後:合成樹脂ワックスの飛躍的発展期(1940年代後半~1960年代)

  • 1940年代後半~1950年代:
    • 終戦後、化学産業は急速に発展し、様々な新しい合成樹脂が開発・実用化されました。床用ワックスの分野でも、これらの新しい樹脂を活用した製品開発が活発になりました。
    • 特に、ポリエチレンワックスが比較的早期に床用ワックスの成分として利用されるようになりました。ポリエチレンワックスは、耐水性や耐薬品性に優れており、従来の天然ワックスに比べて耐久性を大幅に向上させました。ただこの種類のワックスはものすごく剥離性が悪かったとのことです。
    • この時期には、天然ワックスと合成樹脂のブレンドだけでなく、合成樹脂を主成分とするワックスが登場し始めました。
  • 1960年代:
    • アクリル樹脂ワックスが本格的に普及し始めました。アクリル樹脂は、透明性、光沢、耐久性に優れており、床材の美観を長期間維持するのに適していました。また、塗布作業性も比較的良好であったため、家庭用から業務用まで幅広い用途で利用されるようになりました。
    • 初期のアクリル樹脂ワックスは、塗膜が古くなると剥がれにくいという課題(剥離性の問題)がありました。これは、樹脂の分子構造や架橋構造が原因でしたが、メーカー各社は剥離剤の研究開発を進め、剥離性の良いアクリル樹脂ワックスや、剥離作業を容易にするための専用剥離剤を開発しました。
    • また、この頃にはウレタン樹脂ワックスの研究開発も進められていました。ウレタン樹脂は、非常に高い耐久性、耐摩耗性、耐薬品性を持つため、特に人の出入りが多い商業施設や公共施設などで、より長期間の保護と美観維持が求められる場所での利用が期待されました。ただし、初期のウレタン樹脂ワックスは、硬度が高く柔軟性に欠けるなどの課題もありました。百戦錬磨のお爺ちゃんビルメンさんなんかが「ワックスが割れる」なんてよく話していたのは、このワックスのことなのかな?と僕は想像しています。

ポイント:

  • 第二次世界大戦後の化学技術の進歩が、高性能な合成樹脂ワックスの開発を加速させました。
  • ポリエチレンワックス、アクリル樹脂ワックス、ウレタン樹脂ワックスといった主要な合成樹脂ワックスの種類が登場し、それぞれの特性に応じて用途が広がりました。
  • 特にアクリル樹脂ワックスは、バランスの取れた性能と使いやすさから、広く普及しました。
  • 初期の課題であった剥離性の問題に対して、技術的な改良が進められました。

成熟期:高機能化と環境対応

  • 1980年代以降: 床材の多様化や、より高いレベルの性能が求められるようになり、樹脂ワックスはさらに高機能化が進みました。耐摩耗性、耐スカッフ性(靴底の摩擦による傷つきにくさ)、防滑性(滑りにくさ)、抗菌性、帯電防止性などの機能を持つ製品が登場しました。
  • また、環境意識の高まりから、VOC(揮発性有機化合物)の含有量が少ない環境対応型のワックスや、生分解性のあるワックスなども開発されるようになりました。
  • 近年では、より塗布作業が容易で、乾燥時間の短い速乾性のワックスや、耐久性が高く、メンテナンス頻度を減らすことができる高耐久性のワックスなどが主流となっています。

現代:多様化と専門化

  • 現在では、床材の種類(フローリング、ビニル床タイル、石材など)や、使用場所(住宅、オフィス、商業施設、病院など)、求められる性能に応じて、様々な種類の樹脂ワックスが提供されています。
  • DIY向けの製品から、プロの清掃業者向けの高性能な製品まで、幅広いラインナップが存在し、それぞれのニーズに合ったワックスが選択できるようになっています。

高機能化へのニーズと開発

  • 耐摩耗性の向上:
    • 商業施設やオフィスなど、人の出入りが多い場所では、靴底などによる摩擦でワックスの塗膜が削られやすく、光沢の低下や保護性能の低下が問題となっていました。
    • このニーズに応えるため、より硬度が高く、摩擦に強いポリマー(合成樹脂)や、塗膜の架橋構造を強化する技術が開発されました。これにより、ワックスの塗膜が長持ちし、頻繁な塗り替えの必要性が低減しました。
    • 具体的な例としては、特殊なアクリル樹脂やウレタン樹脂をベースとしたワックスなどが開発されました。
  • 耐スカッフ性の向上:
    • スカッフマークとは、靴底などが床面を擦った際にできる線状の汚れのことです。特に、硬い靴底などで発生しやすく、美観を損ねる原因となっていました。
    • 耐スカッフ性を向上させるためには、塗膜に適度な柔軟性を持たせ、衝撃を吸収するようなポリマーが採用されました。また、ワックス表面に特殊な添加剤を配合することで、スカッフマークの付着を防ぐ製品も開発されました。
  • 防滑性の向上:
    • 高齢者や子供がいる家庭、あるいは水を使用する可能性のある場所(厨房、浴室など)では、床の滑りやすさが安全上の問題となります。
    • 防滑性を高めるために、ワックスに微細な粒子を配合したり、塗膜表面に凹凸を形成する特殊なポリマーを使用したりする技術が開発されました。これにより、床の摩擦係数を高め、滑りにくく安全な床面を実現しました。近年では、病院や介護施設など、特に高い防滑性が求められる場所向けの製品も登場しています。
  • 抗菌性・抗ウイルス性の付与:
    • 病院や食品工場、学校など、衛生管理が重要な場所では、床面の清潔さを保つことが求められます。
    • ワックスに抗菌剤や抗ウイルス剤を配合することで、床面に付着した細菌やウイルスの増殖を抑制する効果を持つ製品が開発されました。これにより、衛生的な環境維持に貢献しています。
  • 帯電防止性の付与:
    • 精密機械工場やコンピューター室など、静電気による障害が起こりやすい場所では、床の帯電を防ぐ必要があります。
    • 帯電防止剤を配合したワックスを使用することで、床面の静電気の発生を抑え、精密機器の誤作動を防いだり、ホコリの吸着を抑制したりする効果が得られます。

環境対応への意識の高まりと製品開発

  • VOC(揮発性有機化合物)の低減:
    • VOCは、ワックスの乾燥時に空気中に揮発する有機化合物で、シックハウス症候群の原因物質の一つとされています。環境意識の高まりとともに、VOCの排出量を低減したワックスへのニーズが高まりました。
    • これに応えるため、水性タイプのワックスや、VOC含有量の少ない溶剤を使用したワックスが開発されました。また、天然由来の原料を使用した環境配慮型のワックスも登場しています。
  • 生分解性の向上:
    • 使用済みワックスが環境中に排出された際の負荷を低減するため、微生物によって分解されやすい生分解性の高い原料を使用したワックスが開発されました。
    • 植物由来の成分や、特定の合成ポリマーを使用することで、生分解性を高めた製品が登場しています。
  • 環境負荷の少ない原料の採用:
    • ワックスの製造過程においても、環境への負荷を低減する取り組みが進められています。例えば、再生可能な資源から得られる原料の使用や、製造エネルギーの効率化などが挙げられます。

近年の動向

  • 塗布作業の簡便化と速乾性:
    • DIY市場の拡大や、清掃作業の効率化のニーズから、塗布ムラになりにくく、乾燥時間が短いワックスが求められています。
    • レベリング性(塗布時に均一に広がる性質)の高いポリマーや、乾燥を促進する添加剤を使用した製品が開発されています。
  • 高耐久性とメンテナンス性の向上:
    • 頻繁なワックスの塗り替えの手間を減らしたいというニーズから、一度塗布すれば長期間効果が持続する高耐久性のワックスが開発されています。
    • これらのワックスは、高度なポリマー技術や架橋技術を活用しており、日常的な清掃だけで美観を維持できるものが増えています。

このように、床用樹脂ワックスは、天然素材の利用から始まり、化学技術の進歩とともに合成樹脂へと進化し、現代では高機能化と環境対応が進んでいます。床材の保護と美観維持に貢献する重要な製品として、今後も技術革新が期待されます。

最近の床ワックスも昔と種類は変わっていない気がしますが、性能はもの凄く向上していると感じます。

ざっくり分類してみます。

水性ワックス(大分類)

小分類

  • アクリル系ワックス: 最も一般的なタイプで、幅広い床材に使用できます。比較的安価で、光沢、耐久性、作業性のバランスが良いのが特徴です。家庭用から業務用まで広く利用されています。
  • ウレタン系ワックス: アクリル系よりも耐久性が高く、耐水性、耐薬品性、耐摩耗性に優れています。傷がつきにくいため、人の出入りが多い場所や、水回りでの使用に適しています。
  • 水性ポリマー系ワックス: アクリル系やウレタン系以外にも、様々な合成ポリマーを主成分としたワックスがあります。高光沢、高耐久性、あるいは特定の機能(防滑性、抗菌性など)に特化した製品があります。

油性ワックス(大分類)

小分類

  • 天然ワックス: カルナバワックス、蜜蝋などを主成分としたワックスです。自然な風合いと深みのある光沢が特徴ですが、耐久性や耐水性は水性ワックスに劣ります。木材の質感を重視する場所や、アンティーク調の床材などに使われることがあります。
  • 溶剤系ワックス: 合成樹脂を溶剤に溶かしたワックスです。耐久性や光沢に優れていますが、乾燥時間が長く、VOC(揮発性有機化合物)の含有量が多い傾向があります。近年では環境への配慮から、使用頻度は減少傾向にあります。

大半のお掃除屋さんが大分類の「水性ワックス」の中の小分類、アクリル系ワックスか水性ポリマー系ワックスを使用しているのではないでしょうか?

ウレタン系ワックスは高耐久ですが剥離がしにくいデメリットがあります。ここ数年ではウレタン系だけど剥離がしやすいワックスも増えていますが、専用の洗浄剤が必要だったり専門知識をもって管理をしなければビルドアップしやすいなど手軽に使えるものではないと感じています。

水性ワックスの細分類

水性ワックスの小分類を更に分化すると以下の細分類に分けられるのかな?と思います

高耐久性ワックス: 業務用として開発された、特に耐久性の高いワックスです。頻繁なメンテナンスが難しい商業施設や公共施設などで使用されます。複数回の重ね塗りを前提とした製品や、特殊な架橋技術を用いた製品などがあります。

速乾性ワックス: 乾燥時間が短く、短時間で作業を完了させたい場合に適しています。商業施設など、営業時間内にワックスがけを行う必要がある場所などで利用されます。

剥離不要ワックス: 古くなったワックスを剥離せずに、上から重ね塗りできるタイプのワックスです。メンテナンスの手間を軽減できますが、定期的なメンテナンスが必要です。

環境対応型ワックス: VOC(揮発性有機化合物)の含有量が少ない、あるいは天然由来の成分を主成分としたワックスです。環境意識の高まりとともに需要が増加しています。

防滑ワックス: 床の滑り止め効果を高める成分を配合したワックスです。高齢者や子供がいる家庭、あるいは商業施設や医療機関など、安全性が求められる場所で使用されます。

抗菌・抗ウイルスワックス: 抗菌剤や抗ウイルス剤を配合し、床面の細菌やウイルスの増殖を抑制する効果が期待できるワックスです。病院や食品工場などで利用されます。

帯電防止ワックス: 静電気の発生を抑える効果のあるワックスです。精密機械工場や電子機器を取り扱う場所などで使用されます。

床ワックスと一口に行ってもこれだけの種類があります。(上記のものがすべてではありませんが)現代では美観維持の目的だけではなく、帯電防止や抗菌など具体的な目的を持たせたワックス選びも重要ですので、顧客へ提案する際にもヒアリングに時間をかけ顧客ニーズを把握することも重要なのでは?と思います。

現代では床ワックスではなくフロアコーティングと言われるコーティング技術も発達しています。

僕はフロアコーティングには否定的なので詳しくはありませんが、代表的なコーティングの種類をまとめます。

フロアコーティングの種類と特徴

フロアコーティングには、主に以下のような種類があります。

  • ウレタンコーティング:
    • 耐久性が高く、耐水性、耐薬品性にも優れています。
    • 比較的安価で、DIYでも施工しやすい水性ウレタンと、より高い耐久性を持つ溶剤性ウレタンがあります。
    • 光沢のある仕上がりになることが多いです。
    • 一般住宅のリビング、寝室など、幅広い場所に適しています。
  • シリコンコーティング:
    • 耐水性、耐薬品性、耐熱性に非常に優れています。
    • 特に水回り(キッチン、浴室、洗面所など)での使用に適しています。
    • 滑りにくく、ペットがいる家庭にもおすすめです。
    • 比較的費用は高めになる傾向があります。
  • ガラスコーティング:
    • 非常に硬い塗膜を形成し、耐摩耗性、耐傷性に優れています。
    • 高い光沢があり、美しい仕上がりになります。
    • 紫外線にも強く、変色しにくいのが特徴です。
    • 専門業者による施工が一般的で、費用は比較的高くなります。
  • UVコーティング:
    • 紫外線照射によって硬化させるため、乾燥時間が非常に短く、施工後すぐに使用できます。
    • 硬度が高く、耐久性、耐傷性に優れています。
    • 光沢のある仕上がりになります。
    • 専門業者による施工が一般的で、費用は高くなります。
  • アクリル系コーティング:
    • 比較的安価で、DIYでも施工しやすいですが、耐久性は他の種類に比べて劣ります。
    • 床ワックスよりも耐久性を持たせたい場合に選択肢となります。

フロアコーティングのメリット

  • 高い耐久性: 床ワックスに比べて塗膜が丈夫で長持ちします。
  • 傷や汚れから保護: 日常生活での傷や汚れ、水濡れなどから床材を守ります。
  • メンテナンスの軽減: 汚れが付きにくく、掃除が楽になります。定期的なワックスがけは不要になります。
  • 美観の維持: 光沢を保ち、床材の美しさを長期間維持します。
  • 滑り止め効果: 一部のコーティングには滑り止め効果があり、安全性を高めます。

フロアコーティングのデメリット

  • 初期費用が高い: 床ワックスに比べて施工費用が高くなります。
  • DIYが難しい場合がある: 特にガラスコーティングやUVコーティングは専門業者による施工が推奨されます。
  • 一度施工すると剥がしにくい: 再度ワックスをかけたい場合など、剥離作業が必要になることがあります。
  • 修理が難しい: 一度傷がつくと、部分的な補修が難しい場合があります。

僕がフロアコーティングに否定的な理由はいくつかありますが、まずは「高い」なんせ施工価格は高額です。材料が高いとか施工難易度が高いなどの理由があり、お客さんへ提示する施工価格は高くなります。

剥がしにくい。なんせコーティング系は剥がれにくいです。

僕も何度かコーティング専門業者さんの施工不良でボロボロになったコーティング剥がしを依頼され施工しましたが、大変な作業です。20畳くらいの広さのリビングでも2日間ほど掛かります。材料費も高いです。

そしてコーティング専門業者さんはコーティングを塗れるけど剥がせない人々も多いのが難点だと思います。塗れるけど剥がせない。。。もちろん剥がせるコーティング業者さんも多いですけど、剥がせない業者さんも同じくらい多いです。僕に依頼があるコーティング剥がし現場はコーティング屋さんが「剥がせない」と逃げ出した現場ばかりです。

高耐久とは言うけどそこまででもない。。。。

確かに数十年被膜は残ると思います。でも施工直後の美観は続きません。ツヤが無くなり傷だらけになっても被膜は残っているから「保証で対応してよ」といっても「被膜は残ってますよ」と言われてしまう。

皆さんが時々行くであろう大きなショッピングモールとか小売店なんかでもフロアコーティングで施工されている現場は沢山あります。旭川にも何店舗もコーティング施工のお店はあります。どこも床はツヤが無くなっていますし、ボロボロです。そこまで強くないんですね。

それなら安価なワックス管理で定期的にメンテナンスを行う方が僕は良いと思っています。

否定的ですがBeクリーンでもコーティングは施工可能です。実際に僕の自宅も新築時に全面ではないですが何か所かコーティングはしています。デメリットも知ったうえで施工。

僕の持論だとコーティングは床じゃなくて「キッチンお風呂などの水廻りとか、テーブル、階段」とか限定的な場所になら超有効。って思っています。

でもフロアコーティングに肯定的な人も沢山いますし、大手のハウスメーカーさんやデベロッパーさんも有料オプションでフロアコーティングを用意していることが多いですし、好みの問題であると思います。

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